ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

ブロー成形機導入による医薬品用小型容器成形技術の確立

昭和樹脂工業株式会社

この事例のポイント

  • 射出成形機では対応できない医薬品用の小型容器の市場に参入するため、成形技術を確立する必要があった。
  • クリーンルーム内に電動式シングルステーションブロー成形機(オール電動式ブロー成形機)を導入した。
  • クリーンルーム内で効率的かつ安定的に生産する技術を確立するための検証を行い、結果は良好であった。

事業者のプロフィール

事業者名昭和樹脂工業株式会社
所在地長野県 坂城町
業種プラスチック製品製造業
技術分野製造環境,立体造形
従業員数41人
資本金2,000万円
設立1960年

事業の背景

同社は1960年創業のプラスチック成形専門メーカーで、クリーンルームで医療・試薬、理化学分野の製品を製造している。小型の医療用容器・包材の需要が高まっていたが、密閉性の高さからガラスが多用されていた。吸引器用容器など医療用製品を主力としてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術射出成形機では対応できない医薬品用の小型容器の市場に参入するため、成形技術を確立する必要があった。
  • 生産能力需要が高まっている小型の医療用容器・包材を、効率的かつ安定的に生産する技術がなかった。

やったこと

クリーンルーム内に電動式シングルステーションブロー成形機(オール電動式ブロー成形機)を導入した。小型容器のガラスからプラスチックへの転換を図り、効率的・安定的な生産を達成する技術の確立に向けて検証を行った。ものづくり補助金を活用して設備を導入した。

加工機電動式シングルステーションブロー成形機

新しい製品・サービス:医薬品用の小型プラスチック容器

事業の効果

クリーンルーム内で効率的かつ安定的に生産する技術を確立するための検証を行い、結果は良好であった。ガラスから密閉性の高いプラスチック容器への転換を図ることで、大幅なコストダウンを実現し、より付加価値の高い製品づくりが可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来のプラスチック成形事業を軸に、医療・試薬・理化学分野へ特化する方針が明記され、過去の成形技術の延長として位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    クリーンルーム内での成形や金型設計から組立までの一貫対応が強みとして書かれているが、市場動向と自社資源の比較は具体的に読み取れない。

  • 課題の認識と解決3

    ガラスからプラスチックへの転換で大幅なコストダウンと付加価値向上を図ると書かれているが、数値や実効性の根拠は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値増加や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性を判断できる数字が見当たらない。

  • 事業を進める体制3

    ベトナム人実習生の受け入れや社員教育、人材採用に取り組むと書かれているが、補助事業の遂行体制としての具体性は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    医療・試薬・理化学分野への特化とニッチ分野を追う方針は読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    医薬品小型容器への転換という方向性はあるが、遂行スケジュールや課題解決方法は公開事例からうかがえる程度である。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    密閉性の高いガラス代替の小型プラスチック容器に転換し、より付加価値の高い製品づくりを可能にしたと書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    医療用容器の需要増に対応すると書かれているが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    大幅なコストダウンと付加価値向上が書かれているが、補助金投入額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタル技術の活用や新ビジネスモデルは記載がなく、材料転換による製品開発にとどまる。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    医療・医薬分野への進出でプラスチック転換を図る点は成長分野への進出として読み取れるが、構造転換との関係は示されていない。

  • 地域経済への波及2

    坂城町がプラスチック産業の発祥の地であることは書かれるが、地域経済を牽引する効果までは読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

医療・試薬、理化学分野に特化し、ニッチな製品分野を追いかけていく方針である。機能性やデザイン性など、容器により高い付加価値を付ける技術開発を強化していく。

事業者の声

医療・試薬、理化学分野に特化し、ニッチな製品分野を追いかけていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。