ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

自動車等の円筒部品内面の高速高精度な検査装置の試作開発・市場開拓

長野オートメーション株式会社

成果出荷規模 20台→80台

この事例のポイント

  • 顧客の設備投資計画に合わせた受注生産のため、年間生産量の65%が年度後半に集中していた。
  • 市場要求である高速高精度化を実現するため、円筒部品内面を高速かつ高精度に良否判定する検査機を試作開発した。
  • 出荷規模 20台→80台。同社初の自社製品である検査機は、高速高精度の市場要求に応え、小口径円筒内面の検査が可能となった。

事業者のプロフィール

事業者名長野オートメーション株式会社
所在地長野県 上田市
業種生産用機械器具製造業
技術分野測定計測
従業員数169人
資本金3,500万円
設立1982年

事業の背景

長野オートメーションは1982年に設立された自動生産ライン・自動化装置の設計・製造の専業メーカーで、自動車関連、電池関連、液晶・半導体関連、食品・薬品関連など幅広い分野を手がける。顧客の年間設備投資計画に沿った受注生産のため、年間生産量の65%が年度後半に集中する業界特有の悩みを抱えていた。既にレーザー検査機事業に参入しており、エンジン・ブレーキ等の部品の円筒切削部内面の欠陥検査機がその対象だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力顧客の設備投資計画に合わせた受注生産のため、年間生産量の65%が年度後半に集中していた。
  • 人手・技能社員の年間を通した生産能力を平準化する必要があった。
  • 新製品・新技術既存のレーザー検査機を、より高精度・より微細な欠陥・より高速に検出できる検査機へ高める必要があった。

やったこと

市場要求である高速高精度化を実現するため、円筒部品内面を高速かつ高精度に良否判定する検査機を試作開発した。開発では、デジタルマイクロスコープ等を設置してレーザー発振部の微細部品の組み立てに使用した。信州大学、県工業技術総合センター、各分野の開発メーカーを含む産学官共同で開発を行った。平成26年度補正ものづくり補助金を活用し、円筒部内面の高速・高精度な自動検査が容易に行えるレーザースキャン検査装置の新機種を開発した。

検査測定デジタルマイクロスコープ
加工機超精密平面・成形研削盤
加工機CNCターニングセンタ

新しい製品・サービス:レーザースキャン検査装置「GyroScan(ジャイロスキャン)」

事業の効果

  • 出荷規模 20台→80台

同社初の自社製品である検査機は、高速高精度の市場要求に応え、小口径円筒内面の検査が可能となった。大手に採用されて実績が伸びている。国内自動車メーカー各社及び自動車部品メーカーを中心に高く評価され、着実に納入実績を上げるとともに、タイ、ドイツ、イタリア、スイスなど海外顧客の開拓も進めている。新用途の拡大により出荷規模の増大を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のレーザー検査機事業に着目し、年間生産の65%が年度後半に集中する課題を平準化で解決しようとしている。過去の取組との一貫性は読み取れるが具体性は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手自動車メーカーや海外顧客への納入実績、高速高精度・小口径内面検査が可能という強みが具体的に書かれ、市場動向への対応も読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    年間生産の65%が年度後半に集中する課題を認識し、検査機の商品化で社員の生産能力平準化を図る計画が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    平成31年度出荷規模を平成27年度比4倍の80台とする具体的目標が示されている。付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社員169名の企業で、産学官共同開発や大学・工業技術センターとの連携が書かれているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高速高精度と小口径円筒内面検査が可能という製品の価値や、大手採用という顧客の評価が事例で具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    平成26年度から平成30年度まで段階的な開発計画が示されているが、各段階の課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    高速・高精度の円筒内面検査機を市場で高く評価される高付加価値製品と位置づけ、既存の参入機器を高性能化する点が書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    国内外への輸出や地域の産学官連携がうかがえるが、雇用創出や波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    補助金投入額と付加価値額の関係は書かれていないが、出荷規模の拡大目標はわずかにうかがえる。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザースキャンやAI画像検査判定による検査機の高度化が示されており、技術革新への貢献は読み取れるが具体性は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    自動化装置による生産性向上や製造業の支援がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はほぼない。

  • 地域経済への波及2

    上田市の企業として信州大学や県工業技術総合センターと連携している点がうかがえるが、地域経済の牽引は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

平成31年度に出荷規模を平成27年度比4倍の80台にすることを目指す。

事業者の声

どんな要望に対してもあきらめずに請け負う姿勢。それが長野オートメーションのDNA

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。