ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

産業用ロボットの高精密複雑形状部品の無人化加工技術の確立

株式会社エスケー精工

成果加工工数の48%以上削減を目指す

この事例のポイント

  • 受注していた産業用ロボットの部品は試作単品から量産へ移行する過程にあり、コスト削減の要求に応える必要があった。
  • 補助金により高速・高精度門型マシニングセンタFJV-250Ⅱを導入し、産業用ロボットの部品を加工する専門設備のライン化を進めた。
  • 加工工数の48%以上削減を目指す。高精密・複雑形状部品の無人加工ができるようになり、加工の無人化と時間短縮が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エスケー精工
所在地長野県 上田市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数26人
資本金1,000万円
設立2000年

事業の背景

株式会社エスケー精工は2000年に設立された上田市の金属切削加工会社で、アルミ長尺加工や5軸加工を中心に事業を行っている。関東近辺の企業からの受注が増え、半導体・液晶を中心に幅広い分野の顧客と取引している。展示会出展を通じて航空、医療、ロボットなど高度な技術を要する仕事も増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力受注していた産業用ロボットの部品は試作単品から量産へ移行する過程にあり、コスト削減の要求に応える必要があった。
  • コスト・採算多工程を連続して切削加工できる設備がなく、加工工数を削減する必要があった。
  • 人手・技能社員の多くは加工技術の経験者ではなく、人手を介さずに高精密・複雑形状部品を長時間加工できる生産技術が求められていた。

やったこと

補助金により高速・高精度門型マシニングセンタFJV-250Ⅱを導入し、産業用ロボットの部品を加工する専門設備のライン化を進めた。このマシニングセンタは、産業用ロボットに搭載する精密部品の軽量化を実現したいという要望に対応するものである。多工程の連続切削加工に対応し、高精密・複雑形状部品の長時間連続自動運転を可能にした。加工工数の48%以上の削減を目標としていた。

加工機高速・高精度門型マシニングセンタFJV-250Ⅱ

事業の効果

  • 加工工数の48%以上削減を目指す

高精密・複雑形状部品の無人加工ができるようになり、加工の無人化と時間短縮が実現した。専門設備のライン化により、産業用ロボット部品の量産対応が進んだ。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に中古機械で工場を立ち上げ、機械を毎年導入して加工の幅を広げてきた経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    関東近辺の企業からの受注増や、周囲にない機械導入で特徴を出している点など、強みと顧客基盤が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    断っていた仕事を機械導入で対応できるようにした課題認識はあるが、高付加価値化の数値目標などは書かれていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    加工工数を48%以上削減する目標は事業計画概要にあるが、付加価値額や賃上げの目標は事例文から読み取れない。

  • 事業を進める体制4

    社員30人ほどで女性が半数近く、誰かが休んでも対応できる体制づくりや若手への技術指導の仕組みが具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    産業用ロボット部品の軽量化ニーズに応え、半導体・液晶など幅広い顧客と信頼関係を築いていることが書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    展示会出展や機械の逐次導入など取組はあるが、中長期の検証やスケジュール、課題解決方法の記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高精度な産業用ロボット部品や航空・医療向けの高度な加工を行うとあるが、分野の普及度や高価格化の度合いは示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地元の大手機械メーカーとの取引や地域の受注はうかがえるが、波及効果や雇用創出の国の補助理由は明確に書かれていない。

  • 費用対効果2

    加工の無人化と時間短縮を実現したとあるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    各機械の異常を担当者のスマホに送信するシステムを構築したとあり、デジタル活用はうかがえるがイノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    上田市の地元企業として地域で事業を行っていることは読み取れるが、地域の特性を活かした成長牽引の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

うちに技術の経験者は一人もいません。全員素人です

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。