ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

発泡プラスチックを用いた包装資材の製作用スライサー、カッターの導入

富士ケミカル株式会社

この事例のポイント

  • 医療機器用包装材の試作開発と量産時における製品寸法の精度を高める必要があった。
  • 発泡プラスチックを用いた包装資材の加工用に、バーチカルカッターとスライサーを導入した。
  • 医療機器用包装材の試作開発と量産時の製品寸法精度の向上という計画どおりの成果を得た。

事業者のプロフィール

事業者名富士ケミカル株式会社
所在地長野県 佐久市
業種プラスチック製品製造業
技術分野製造環境
従業員数28人
資本金2,500万円
設立1980年

事業の背景

1980(昭和55)年に創業し、包装資材の商社として多様な資材を地域産業界に供給してきた。その後は資材の販売にとどまらず、物流まで含めたトータルサービスへ事業領域を広げた。医療機器など精密機器では製品ごとに複雑な形状の包装資材が必要となり、自動車部品でも試作品の包装資材を短納期で求められるケースが増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度医療機器用包装材の試作開発と量産時における製品寸法の精度を高める必要があった。
  • 納期・工程試作品の包装資材を短納期で求められるケースが増え、設計・試作の納期短縮が課題だった。
  • 生産能力小ロットの特急品の加工にも迅速に対応できる加工体制が必要だった。

やったこと

発泡プラスチックを用いた包装資材の加工用に、バーチカルカッターとスライサーを導入した。これにより外注に頼らず社内で切断加工を行えるようにした。医療機器用包装材の試作開発と量産時の製品寸法精度の向上を目指し、その結果、当初計画どおりの成果を得た。リードタイムの短縮も内製化によって実現した。

加工機バーチカルカッター
加工機スライサー

事業の効果

医療機器用包装材の試作開発と量産時の製品寸法精度の向上という計画どおりの成果を得た。リードタイムの短縮も内製化によって達成できた。設計・試作の納期短縮や小ロットの特急品の加工に活用でき、売上の向上につながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成26年度に専用加工機を導入し、29年度に大型マルチカッティングマシンを導入して内製化を進めた経緯が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    医療・電気業界の高精度化・短納期化の要求や、設計力・物流一括提供という強みが述べられているが、競争優位の数値的根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    短納期化と内製化による課題解決が示されるが、売上や付加価値の目標値は書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    創業以来の包装資材事業の歴みと従業員28名の体制は読めるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医療機器・電子部品など精密機器向けの包装設計と、設計から物流までの一括納入という選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は段ボール緩衝材への切り替え提案を進めるとあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    包装資材の一般的な分野であり、高水準の高付加価値化を示す記述は限定的にしか読み取れない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    マイクロプラスチック問題や環境配慮への取組はうかがえるが、国が補助する波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    納期短縮や売上向上への言及はあるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    三次元CADの設計データによるカットや輸送環境記録計の提案がうかがえるが、サプライチェーン全体への貢献は限定的。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野県SDGs推進企業への登録や佐久市の地域企業としての位置づけがうかがえるが、地域経済への牽引効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は環境への取り組みを最重視し、発泡材から段ボール緩衝材への切り替えを積極的に提案していく方針である。設計力の強みを活かして先取りして提案し、売上を伸ばしたい考えだ。

事業者の声

「設計力の強みを活かし、先取りして提案することで売上げを上げていきたい」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。