ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

ニッチなニーズに応えて、高付加価値のカスタムメイドシートを開発し販売

株式会社マルヤマキャンバス

成果帆布製品製造一級技能士の人数 2人→4人

この事例のポイント

  • 地元の仕事だけでは減少が続き、会社を維持するのが厳しかった。
  • ネット販売を基盤にニッチ市場を開拓するため、コンピュータ付きのミシンや高周波ウェルダー、自動裁断機などの最新設備を導入した。
  • 帆布製品製造一級技能士の人数 2人→4人。設備導入により生産体制が確立され、導入した機械の操作に社員が慣れて作業効率が上がってきている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マルヤマキャンバス
所在地長野県 須坂市
業種繊維工業
技術分野デザイン,接合・実装
従業員数11人
資本金2,400万円
設立1954年

事業の背景

株式会社マルヤマキャンバスは1954年創業で、テント・シートの製造販売を行っている。倉庫用テント、イベント用テント、店舗の日除け、トラック用荷台シートなどを扱う。地元の仕事は工場の間仕切りシートやカーテン、倉庫用大型テントなどがあるが、それだけでは社員11名の会社を維持するのは厳しい状況だった。2003年に自社インターネットサイトを開設し、現在はネット販売が全体の半分近くを占めるまでになっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑地元の仕事だけでは減少が続き、会社を維持するのが厳しかった。
  • 販路・情報発信ニッチなニーズに素早く応えるための販売経路として、ネット販売を強化する必要があった。
  • 生産能力カスタムメイド品を低コスト・高品質・スピーディーに生産する設備が不足していた。
  • 人手・技能帆布製品の製造技能を持つ人材が少なく、人材育成が必要だった。

やったこと

ネット販売を基盤にニッチ市場を開拓するため、コンピュータ付きのミシンや高周波ウェルダー、自動裁断機などの最新設備を導入した。ネットでニーズを掘り起こし、カスタムメイドの商品を低コスト・高品質・スピーディーに開発して届ける体制を確立した。穴径が大きいハトメ打ち機も導入した。人材育成にも力を入れ、帆布製品製造一級技能士は現在2名おり、さらに2名増やして4名体制にする計画である。

加工機コンピュータ付きミシン
加工機高周波ウェルダー
加工機自動裁断機
加工機穴径が大きいハトメ打ち機

新しい製品・サービス:ネット販売向けのカスタムメイドシート・テント製品。独自開発したトラック用荷台シート(ダイハツ・ハイゼットデッキバン、トヨタ・ランドクルーザー70シリーズ向け、実用新案取得)など。

事業の効果

  • 帆布製品製造一級技能士の人数 2人→4人

設備導入により生産体制が確立され、導入した機械の操作に社員が慣れて作業効率が上がってきている。ネット販売を通じて全国からのニッチ商品の注文や大手企業からの注文が増え、売上の拡大につながっている。今後は帆布製造技能検定に合格できる人材を育成してさらに効率的な運用を目指し、地元の店舗販売とネット販売による営業・販売力を強化して高品質低価格のオリジナル製品を開発していく。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    2003年に自社サイトを開設しネット販売へ本格展開、現在は全体の半分近くを占めると事例にあり、既存の取組からの一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    仕事の減少を背景に、小さな需要を全国から集めるネット販売で、ニッチ商品のヒット(ハイゼットデッキバン等の荷台シート)を生んだと書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    地元の仕事だけでは社員11名を維持できず厳しいという課題認識があり、ネット販売とカスタムメイド対応で解決を図る流れが書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制4

    帆布製品製造一級技能士が2名おり、さらに2名増やし4名体制にする計画と具体的な人数が書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ニッチ商品や特殊製品、ネットで知った大手企業からの注文など、顧客ニーズと選ばれる理由が事例に具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    人材育成と設備投資を進める方針は書かれるが、スケジュールや課題解決の具体的な方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ニッチなカスタムメイドシートで、生産数量が少ない独自商品を高付加価値で扱う点が事例に書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地元の仕事や雇用への言及はあるが、国が補助する波及効果や社会的インフラとしての積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額、生産性の数値は事例に書かれておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献2

    新しいビジネスモデルとしてネット販売を進めた点はうかがえるが、デジタル技術のサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    須坂市の地元企業として地元の仕事に触れるが、地域の経済成長を牽引する点は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

キャンバス分野はまだ可能性があり、積極的にチャレンジしていく。人材育成と設備投資を続けることでこの業界の可能性は大きいと考えている。

  • 目標:現在は全体の半分近くを占める

事業者の声

キャンバスはまだまだ可能性があると思うので積極的にチャレンジしていきたいと考えています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。