ものづくり補助金平成26年度製造業長野県

コールドオイルミスト加工液の開発及び精密5軸加工への応用技術の確立

株式会社Aizaki

この事例のポイント

  • 医療分野や難削材の切削加工で、より高い精度が求められていた。
  • 冷却効果を持つオイルミスト加工液を作り出す方法を開発し、最新鋭の5軸加工機に使用できる技術を確立した。
  • 高速・高精度加工と無洗浄化が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社Aizaki
所在地長野県 須坂市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数48人
資本金5,000万円
設立1917年

事業の背景

株式会社Aizakiは1917年創業の町工場から始まり、長野工場に全てを統合して長野を本社とした。精密機械加工を主力とし、通信用プラグ・ジャックなど多品種の金属部品を手がけている。医療分野や難削材の切削加工でも実績があり、既存顧客の改善要求や新分野からの受注が課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度医療分野や難削材の切削加工で、より高い精度が求められていた。
  • 生産能力次世代真空ポンプ・医療向け部品の精密加工に対応するため、高速・高精度加工と無洗浄化を実現する必要があった。

やったこと

冷却効果を持つオイルミスト加工液を作り出す方法を開発し、最新鋭の5軸加工機に使用できる技術を確立した。5軸加工機とオイルミスト加工液発生装置等を導入し、より高速・高精度な加工と無洗浄化を実現した。次世代真空ポンプ・医療向け部品にも対応可能な精密加工・洗浄レス加工技術の確立を行った。

加工機5軸加工機
その他オイルミスト加工液発生装置

事業の効果

高速・高精度加工と無洗浄化が実現した。既存顧客の改善要求に応えられるだけでなく、他分野の多工程精密加工部品の受注にも対応可能となった。航空機分野からの受注も獲得し、スピードアップとコストダウンの効果ももたらした。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1917年からの精密加工の歴史と、5軸加工・ロボット導入の流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    医療・次世代真空ポンプ向け精密加工へ対応し、航空機分野の受注も獲得したと書かれ、技術力を強みとした競争優位が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    既存顧客の改善要求への対応とスピードアップ・コストダウンの効果は書かれるが、数値を伴う高付加価値化の計画までは読み取れない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    システムエンジニア2名在籍と技能士を含む技術者レベルの高さは書かれるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    医療・半導体・航空機など多品種の顧客分野と技術力による選ばれる理由は示されるが、ニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    協働ロボットやスマートファクトリーへの研究など中長期の方向性は書かれるが、スケジュールや課題解決方法は明確でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    オイルミスト加工液と超精密5軸加工の組合せで高速・高精度・無洗浄を実現したと書かれ、高付加価値化の方向は読み取れるが数値はない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    医療・真空ポンプ分野への対応や技術の業界展開がうかがえるが、雇用や波及効果の記述は見当たらない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    自社開発の稼働監視システムや生産管理システム構築、AI意識のスマートファクトリー研究が書かれ、デジタル活用の方向性はうかがえる。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    医療分野や航空機分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及2

    須坂市の地域企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした付加価値創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は産業ロボットではなく協働ロボットの活用で生産性を上げることを考えている。多品種生産の現場でロボットがワークの脱着を行えるようになれば、人間はプログラムなどの創造的な仕事に集中できるとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。