回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社山崎屋木工製作所
| 事業者名 | 株式会社山崎屋木工製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 千曲市 |
| 業種 | 家具・装備品製造業 |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1958年 |
同社は卓袱台や茶箪笥などの指物の製作・販売で創業し、その後店舗什器や住宅用家具、建具などの設計・製作・施工を手がけてきた。2011年末に5軸CNC加工機を導入して木製サッシの製造を始め、長野県産材を使った高断熱木製サッシの売上を伸ばしている。木製サッシの売上は家具を上回るようになり、木製サッシはアルミサッシより高価なため、今の主な顧客は富裕層である。2020年に義務化される新築住宅の省エネ基準により、木製サッシ普及の追い風になると期待されている。
抱えていた課題
やったこと
5軸CNC加工機と連動する木製サッシ加工用の窓枠製造販売プログラム「OPERA」を導入した。このシステムにより、製作図面の作成から部材および生産コストの積算、材料の歩留まり計算、断熱性能やランニングコスト、年間エネルギーコスト削減量の計算、木材・複層ガラス・金物などの部材発注までを行えるようにした。完全オリジナル形状の製品づくりに対応し、各種データを見える化した。
| 加工機 | 5軸CNC加工機 |
|---|---|
| ソフト | OPERA(窓枠製造販売プログラム) |
新しい製品・サービス:長野県産材を使った高断熱木製サッシ(オリジナルブランド「キュレイショナー」)
製品情報の提供と受注の手続きが大きく改善され、顧客の満足度向上による製品売上増を目指している。各種データの見える化により、2020年の省エネ基準義務化に対応した製品を提供できるようになる。2019年度に稼働させる専用工場の建設も計画している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
2011年の5軸CNC導入から木製サッシ製造を開始し、長野県産材の高断熱製品開発を続けてきたことが読み取れるが、経営戦略上の位置付けは記述が薄い。
2020年の省エネ基準義務化を追い風と捉え、完全オリジナル形状と断熱性能に特化して国内同業社と差別化している点が具体的に書かれている。
木製サッシが売上を伸ばす一方、高価で富裕層中心という課題を認識し材料・コスト研究に取り組むとあるが、解決策の詳細は薄い。
売上目標を上回る勢いとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、数値目標はうかがえない。
従業員12名で木製サッシ事業を運営し、環境省プロジェクト参画の実績があるが、補助事業を遂行する体制の具体的記述は少ない。
完全オリジナル形状と断熱性能・意匠性に特化した製品、ショールームでの提示など、製品価値と差別化理由が具体的に読み取れる。
2019年度稼働を目指し専用工場を隣地に建設する計画や、2020年義務化への対応方針はあるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
国内の木製サッシ普及率が約1%で欧米の20〜30%に比べ低いと示し、高付加価値・高断熱の分野で差別化する点が具体的に書かれている。
木材の断熱性能による消費エネルギー削減や森林資源の有効利用、長野県産材の活用など、社会的な意義が数字つきで示されている。
補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は記載がなく、わずかにうかがえるのみである。
OPERAによる設計から積算・発注までの一貫システムやCNC連動など、デジタル技術の活用による見える化が具体的に書かれている。
木製サッシの普及が省エネ基準義務化の追い風になると期待するとあり、構造転換への寄与がわずかにうかがえる。
長野県産材を活かした製品で地域の木材利用を進めるとあるが、雇用や地域経済成長への効果は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
2019年度稼働を目指して専用工場を隣地に建設する計画である。今期は売上目標を上回る勢いである。
木製サッシの売上げが立てられるようになって4年目。2年前から家具を上回るようになり、今期も売上げ目標を上回る勢いです。木製サッシはアルミサッシに比べてかなり高価なため、今はまだ富裕層がメインターゲットですが、より多くのお客様に使っていただけるよう材料やコストなどの研究に取り組んでいます
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名