ものづくり補助金平成28年度製造業岐阜県

短納期とデザイン提案を実現するNC旋盤による丸棒の3 次元加工技術開発事業

有限会社ホウコク木工

成果従来は刃物を削って角度をそろえるところから始め1日半ほどかかっていたが、NC旋盤機では丸棒3本の設定から加工まで37分10秒でできた。

この事例のポイント

  • 刃物のセットができる人が社長のみで、取り付けに4時間ほどかかっていた。
  • 図面データを入力すると依頼の形状に自動で仕上げられるNC旋盤機を探し、操作性や価格を比較した上で、イタリアcentauro社製のNC旋盤機を導入した。
  • 従来は刃物を削って角度をそろえるところから始め1日半ほどかかっていたが、NC旋盤機では丸棒3本の設定から加工まで37分10秒でできた。製造時間が大幅に短縮され、早く仕上げて取引先に早く納入できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ホウコク木工
所在地岐阜県 高山市
業種家具・装備品製造業
技術分野機械制御
従業員数13人
資本金450万円
設立1966年

事業の背景

飛騨地方で創業以来、椅子やテーブルの脚などとして使う丸棒を主に製造してきた。従来は角材を依頼の形状に加工する方法をとっていた。数年前から小ロットや複雑なデザインの注文が増えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能刃物のセットができる人が社長のみで、取り付けに4時間ほどかかっていた。
  • コスト・採算小ロット・複雑なデザインの注文増加により、ロット旋盤では刃物セットに時間とコストがかかり対応しきれなくなっていた。
  • 集客・繁閑小ロット短納期のニーズに応えられず、断ることも多かった。

やったこと

図面データを入力すると依頼の形状に自動で仕上げられるNC旋盤機を探し、操作性や価格を比較した上で、イタリアcentauro社製のNC旋盤機を導入した。日本語の説明書がなかったため、現地から派遣されたイタリア人技術者に聞いたり、試作を重ねたりして複雑な形状への仕上げ方を探った。使い方が固まってから、角材のセットの仕方や画面表示の解説をまとめた手順書を作成し、社長以外の社員も操作できるようにした。

加工機NC旋盤機(centauro社製)

事業の効果

  • 従来は刃物を削って角度をそろえるところから始め1日半ほどかかっていたが、NC旋盤機では丸棒3本の設定から加工まで37分10秒でできた。

製造時間が大幅に短縮され、早く仕上げて取引先に早く納入できるようになった。手順書により社長以外でも操作できるようになり、技術継承の悩みも解決した。縦方向の加工にも対応できるため複雑な形状に対応でき、取引先の意図するデザインを忠実に再現できるようになった。球体を8個まとめて作れるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の丸棒製造と、小ロット・複雑形状需要への対応という過去の取組からの流れは読めるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先の小ロット・複雑デザイン注文の増加や地域唯一の丸棒専業メーカーである点から強みはうかがえるが、市場動向の数値分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    刃物セットに4時間かかる課題に対し、NC旋盤導入で丸棒3本の設定から加工まで37分10秒と具体的に短縮した点が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    目標の60分を上回る37分10秒の実績は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    手順書作成により社長以外でも操作できるようにし技術継承を図った点は読み取れるが、人員体制の詳細は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    小ロット短納期や複雑形状への対応が顧客ニーズとして挙げられ、取引先のデザインを再現できる点も示されるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の操作習得や手順書作成、今後の小ロット注文対応など段階的な進め方は示されているが、スケジュールの記載は少ない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    地域唯一の丸棒専業メーカーである点はうかがえるが、同分野での高付加価値化や高価格化を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の家具産地で50年以上続く丸棒製造の継続が示されるが、波及効果や雇用創出の記述は見当たらない。

  • 費用対効果3

    製造時間の大幅短縮や早期納入、売上増を図る方針は読めるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    NC旋盤導入による形状対応の拡大はうかがえるが、デジタル技術の活用がサプライチェーンに与える効果までは書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    飛騨地方の家具産地で地域唯一の丸棒専業メーカーとして業務を続ける点から地域性はうかがえるが、雇用創出や成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

地域唯一の丸棒の専業メーカーとして安定して業務を続けるとともに、今後はこれまで断ることも多かった小ロットの注文に対応し、売り上げ増を図る方針。

事業者の声

丸棒はうちの心臓です。これからも取引先のイメージ通りの丸棒を作り続けることに注力していきたいですね。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。