多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
日本ハートビル工業株式会社
成果生産体制(旋盤台数) 2台→3台
| 事業者名 | 日本ハートビル工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都府久世郡久御山町 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 1.5億円 |
| 設立 | 1992年 |
弊社は視覚障碍者向けの点字サイン・点字鋲を開発・製造する福祉専門メーカーで、2006年のバリアフリー新法施行に伴い業績は順調だった。しかしリーマンショック後に建築業界が長く不況となり、業績は下降傾向に転じた。競合メーカーとの価格競争も激しく、建築業界が回復しても業績は十分に戻らなかった。
抱えていた課題
やったこと
新たにCNC旋盤とバーフィーダーを導入し、生産体制を既存の2台から3台に増強した。ステンレス部と脚部が一体の点字鋲は加工精度が高いため新しい旋盤で加工し、ステンレス部と色付き樹脂被膜のビスを組み合わせたものは表面加工部が見えないため既存の旋盤で加工して、既存設備と併用する運用とした。新旋盤の自動プログラミング機能により、顧客の要望で変わる脚の長さなど負担の大きい仕様変更にも柔軟に対応できるようにした。バーフィーダーは材料として使う約3mの丸鋼を自動で旋盤に供給し、作業の自動化を図った。
| 加工機 | CNC旋盤 |
|---|---|
| 加工機 | バーフィーダー |
設備の故障や停止がなくなり生産計画が機能して、適切な商品在庫量を保てるようになった。表面加工精度が上がって廃棄する品質の製品がなくなり、歩留まりが改善して残業時間も減り、コストが下がった。その結果、短納期対応力や価格競争力などの顧客対応力が向上した。売上は導入時と比べ2倍ほどに伸び、従業員のモチベーションも上がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1997年の工場建設以来の旋盤2台体制や点字鋲事業の経緯が書かれ、既存事業との連続性が読み取れる。
中国製流入への対抗として国産・高品質を強みと位置づけ、顧客からの評価や材料の国産化に言及している。
生産性と品質の課題を整理し、旋盤を2台から3台に増強、生産性約2倍、売上2倍ほど向上と具体的な数字で成果が示されている。
生産性約2倍、売上導入時比2倍ほどの成果が示されており、付加価値向上の目標と実績の関係が読み取れる。
生産体制や従業員の負担、営業員育成への言及はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記載は薄い。
即日納入の要望、短納期対応や品質面の優位性、バリエーションの多さなど顧客ニーズと選ばれる理由が書かれている。
既存旋盤との融合や自動プログラミングなど課題解決の方法は書かれるが、スケジュールや中長期の検証には触れていない。
公開されている事例からは読み取れません。
点字鋲は切削製として鋳造製より質感や強度で優れると説明され、同分野での品質の高さがうかがえる。
バリアフリー新法に伴う公共建築物での需要や福祉関連の意義が書かれるが、波及効果や雇用創出への言及は少ない。
歩留まり改善や残業減少などコス低減の記載はあるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
自動プログラミング機能やバーフィーダーによる自動化に触れるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
京都府久御山町の所在地と国産にこだわる姿勢はあるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
建築業界はアベノミクスの影響で活気づいてきており、今後は人材育成と商品開発を進めて事業を発展させたいと考えている。人材育成では営業員を重点的に育て、蓄積してきたノウハウをもとに幅広い提案ができるようにする。商品開発では、現在の視覚障碍者向け商品に加えて、耳や脚の不自由な方に向けた商品の開発を目指している。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
ウォータージェットカッターのノズルを試作・改良し、ソフトウェアのプログラムをカスタマイズした。
効果:加工精度 0.1mm→0.05mm