多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社野間製作所
成果肉厚成形品の対応範囲 3mm→10mm
| 事業者名 | 株式会社野間製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 久御山町 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 塗装 |
| 従業員数 | 108人 |
| 資本金 | 3億円 |
| 設立 | 1987年 |
当社は設立以来プラスチック射出成形を手がけ、小物成形品は肉厚2〜3mmまでの製品が中心だった。近年は光学レンズなど厚さ10mm以上の肉厚成形品の需要が高まっていた。耐熱性・耐溶剤性などに対応するPPSやPSUなどの超エンプラ原料を使う製品の成形や小ロット化も強く求められるようになっていた。
抱えていた課題
やったこと
従来の大型設備に代えて小型成形機を導入し、中・大型機で実績のある独自の加熱冷却成形方法を小型機で確立することに取り組んだ。加熱にはヒーター、冷却にはエアを使う方式を採用し、温度を溶融・固化温度の上下20℃程度に抑えるよう制御した。加熱や冷却の効果が出るまでに遅れがあるため、時間的なコントロールも重要であることがわかり、ノウハウとして蓄積した。超エンプラ原料ごとに適正な加工条件を見極める技術を確立した。汎用機を組み合わせた設備に温度コントロールなどの独自ノウハウを付加し、小型成形機を開発した。
| 加工機 | 小型成形機(加熱冷却成形装置) |
|---|
新しい製品・サービス:ガラス材で製作していた光学レンズを、加熱冷却による樹脂成形で製作する高付加価値製品。
装置を小型化したことで、熱履歴時間が短縮され、熱劣化や加水分解による物性低下を防げるようになった。金型の冷却回路の工夫や部品の厚さに合わせた調整技術により、顧客の高度な要望に応えられるようになった。超エンプラ製品の成形技術を確立し、品質向上と短納期化を達成した。開発したノウハウを生かし、周辺製品のセット受注にも好影響が出ている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来は肉厚2〜3mm中心だった小物成形から、肉厚10mm以上の光学レンズ等へ広げる方針が読み取れるが、将来の位置づけは具体的でない。
100℃超の蒸気と20〜40℃の冷水を使う一般方法に対し、溶融・固化温度上下20℃程度で制御する独自方式で他社にない小型成形機を開発したと述べている。
ウェルドラインやひけなどの課題を挙げ、加熱冷却成形で転写精度を高める具体策を示し、高付加価値製品の受注につなげている。
「期待を超える製品に仕上げていく」など定性的な記述のみで、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。
35t〜180tの射出成形機35台や多数の周辺設備の保有は書かれているが、補助事業を担う人員や事務体制の記述は薄い。
光学レンズなど肉厚成形品の需要増に応え、高精度・小ロット対応を求める顧客ニーズに基づく事業であることが読み取れる。
新工場建設や超エンプラ材ごとの加工技術確立の経緯は書かれるが、中長期の検証方法やスケジュールは具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
肉厚10mm以上の光学レンズをガラスから加熱冷却成形で置き換える高付加価値化が示され、一般的に普及していない成形技術である。
新工場建設や周辺製品の受注効果は書かれるが、川上・川下への波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。
補助金額や付加価値増加額など費用対効果を示す数値はなく、熱履歴時間短縮による物性維持の効果のみ書かれている。
独自の温度・時間制御ノウハウで小型加熱冷却成形を確立したと書かれるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は述べられていない。
光学レンズなど新分野への進出を長期的に目指すと書かれているが、市場成長分野との関係や構造転換への言及は乏しい。
京都府南丹市での新工場建設が書かれるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用・成長への効果は具体的に示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
現工場に加えて京都府南丹市に敷地1,000坪を取得し、新工場を建設中。今回確立した技術で、これまで取引のなかった企業にも進出し、プラスチック射出成形の可能性を広げたいとしている。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃