ものづくり補助金平成26年度製造業岐阜県

岐阜県産淡水魚の前処理加工技術の高度化による品質向上と低コスト化の両立

有限会社和幸

成果歩留まり 450g/kg→750g/kg

この事例のポイント

  • 外食産業のセントラルキッチン化などで加工ニーズが増えたが、加工工程の機械化、とくにフィレ加工(三枚おろし)工程の機械化が課題だった。
  • 平成26年度ものづくり補助事業で、最新式フィレ加工装置を導入し、フィレ加工工程の効率化と歩留まり向上に取り組んだ。
  • 歩留まり 450g/kg→750g/kg。最新式フィレ加工装置の導入で腹骨まで除去できるようになり、歩留まりが大きく改善した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社和幸
所在地岐阜県 岐阜市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
設立1996年

事業の背景

有限会社和幸は平成8年創業で、水産品をはじめとした各種食品の加工・販売を行っている。岐阜の名水で育てた淡水魚のブランド「LSP®」を主力としている。創業当時は魚を加工せず生または冷凍で卸売するのが当たり前だったが、加工ニーズが増加してきた。外食産業を中心にセントラルキッチン化が進み、店舗に魚をさばけるスタッフがいないことも当たり前になっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力外食産業のセントラルキッチン化などで加工ニーズが増えたが、加工工程の機械化、とくにフィレ加工(三枚おろし)工程の機械化が課題だった。
  • 品質・精度従来のフィレ加工装置は歩留まりが悪く、1kgから450g程度しか切り身が取れなかった。
  • コスト・採算歩留まりの悪さはブランド魚のコスト面でも大きな問題となっていた。
  • その他歩留まりの悪さは資源有効活用の面でも環境上の問題だった。

やったこと

平成26年度ものづくり補助事業で、最新式フィレ加工装置を導入し、フィレ加工工程の効率化と歩留まり向上に取り組んだ。従来装置は手作業並みの歩留まりが出ず、手加工では1kgから600g程度が切り身になるのに対し、従来装置は450g程度だった。新装置では腹骨まで除去でき、歩留まりは1kgあたり750gまで改善した。

加工機最新式フィレ加工装置

事業の効果

  • 歩留まり 450g/kg→750g/kg

最新式フィレ加工装置の導入で腹骨まで除去できるようになり、歩留まりが大きく改善した。従来装置と比べて約1.7倍の切り身が取れるようになった。鮎のような小型魚でも三枚おろしがきれいにできるようになった。加工済商品や小分けでの提供が可能になり、正しくさばけるスタッフがいない飲食店やサービスエリア内のレストランでも当社の魚を使えるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の加工ニーズ増加に応じて機械化を進めたとあり、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「LSP」などのブランド魚を扱う強みや、外食のセントラルキッチン化という外部環境は書かれているが、競争優位との結びつきは明示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    手加工の課題とフィレ工程の歩留まり問題を認識し、装置導入で改善したとあるが、将来の高付加価値化や成長計画までは書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    歩留まりを1kgあたり450gから750gへ改善し、従来装置比1.7倍の切り身が取れたと数字で示されている。賃上げ目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    飲食店や施設向けに小分け・加工済商品を提供し、正しくさばけない店でも使えると顧客像と選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の加工済商品提供や小分け販売の活用は書かれているが、中長期の遂行方法やスケジュールは記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    岐阜の名水で育てた淡水魚のLSPブランドを展開し、こだわりの生育条件で高付加価値化を図っていることがうかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    歩留まり改善が資源有効活用という環境保護上の問題に関わると述べられ、国が補助する理由はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果4

    1kgあたりの歩留まりが450gから750gへ改善し、従来比1.7倍の切り身が取れたと数字で費用対効果の一端が示されている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岐阜の地産地消とLSP商品による地域の特性活用が明記されているが、雇用創出や地域経済成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。