ものづくり補助金平成26年度製造業愛知県

カッティングシステム導入によりサービス向上・IT力強化に基づく短納期・低コスト化の実現

株式会社ティエムエフ

この事例のポイント

  • 提案のスピードや精度を高める必要があったが、提案システムの柱となる設備がなかった。
  • 平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金を利用して、カッティングプロッターを導入した。
  • カッティングプロッターの導入により、提案力が格段に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ティエムエフ
所在地愛知県 一宮市
業種プラスチック製品製造業
技術分野情報処理
従業員数80人
資本金1,000万円
設立1994年

事業の背景

同社は自動車・電気電子部品に使うテープやフィルム、放熱シート、不織布などの加工を手がけている。生産管理システムを独自に構築し、顧客との信頼関係を築いてきた。しかし、最初の提案を競合より速く出せなければ受注を逃す状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度提案のスピードや精度を高める必要があったが、提案システムの柱となる設備がなかった。
  • 納期・工程抜き型は外注しており、製造納期が長く、製造がうまくいかなければ再び外注して型を修正する必要があった。
  • 納期・工程試作段階で型の修正に時間がかかり、競合に先を越されて受注を逃すことも多かった。

やったこと

平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金を利用して、カッティングプロッターを導入した。同機は抜き型を必要とせず、入力した図面データに沿って刃を走らせて対象物をカットする。導入により、引き合いをもらった当日から翌日に試作品を提出できるようになった。同機の試作スピードを生かし、自社の設計案を複数提案する姿勢を取るようになった。従来は設計図面どおりの抜き型を外注していたが、この時間と型費用は省かれた。テープが主体だった同社が、自動車のバンパーに貼るマスキングテープなど、立体形状への新分野にも挑戦できるようになった。

加工機カッティングプロッター

事業の効果

カッティングプロッターの導入により、提案力が格段に向上した。引き合いをもらった当日から翌日に試作品を出せるようになり、提案スピードと受注獲得率が高まった。受注分野も広がり、自動車のバンパー用マスキングテープなど新分野への挑戦につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    生産管理システムや顧客との信頼関係など過去の取組はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車・電気電子部品向けの加工を手がけ、提案力とIT力が強みと書かれているが、市場動向との関係は具体的に述べられていない。

  • 課題の認識と解決4

    提案スピードと精度に課題があり、抜き型の製造納期が長いことが具体的に示され、設備導入で当日から翌日に試作品提出が可能になったとある。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、売上拡大が述べられるのみで数値目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    従業員80人、独自の生産管理システムの構築、専務による事業推進などから体制はうかがえるが、事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客は自動車・電気電子部品のメーカーで、引き合いから翌日試作提出や複数提案により受注獲得率が高まったと具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の効果と今後のフィルム受注拡大の方向性は示されるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    抜き型を使わないカッティングや、バンパーのマスキングテープ加工など新分野への挑戦はうかがえるが、高価格化の記述はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    自動車電動化に伴う絶縁体フィルム需要拡大への対応が述べられるが、雇用創出や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果2

    抜き型費用が省かれたとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    カッティングプロッターによる抜き型不要化やデジタル化は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献は具体的に述べられていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    自動車電動化への対応とフィルム受注拡大は読み取れるが、日本経済の構造転換に資する点は明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    一宮市の地域特性への言及はあるが、地域の雇用や経済成長への貢献は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

自動車の電動化が進めば絶縁体フィルムの需要拡大が予想されるため、今後はフィルムの受注獲得にも力を入れていく。

事業者の声

お客様のほしいをカタチにしたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。