ものづくり補助金平成28年度製造業広島県

生産工程改善及びロボット等の設備導入・IoT機能活用による低コスト化体制の確立。

都吹株式会社

成果箱詰め~パレット詰め工程の人員 5人→2人

この事例のポイント

  • 効率の悪い機械が中心の製造ラインがあるため、経費負担が大きい。
  • 久井第2工場の製造工程のうち、ボトルネックとなっている箱詰め~パレット詰めの工程に、ロボットケーサーを主体とした数種類の機械を導入した。
  • 箱詰め~パレット詰め工程の人員 5人→2人。箱詰め~パレット詰めの工程は、平均5名を要していた人員を平均2名で実施できることを確認し、ボトルネックの人員を減らせた。

事業者のプロフィール

事業者名都吹株式会社
所在地広島県 三原市
業種食料品製造業
技術分野機械制御
従業員数280人
資本金3,000万円
設立1984年

事業の背景

和洋菓子を製造する食料品製造業者で、久井第2工場と同じ製品を扱う鹿児島工場を新たに開設した。そのため一過性の経費が生じていた。改善の余地が大きい久井第2工場の生産工程から改善に取り組むことにした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算効率の悪い機械が中心の製造ラインがあるため、経費負担が大きい。
  • 生産能力生産効率が悪い箇所があるため、顧客の要望に応えきれず、機会ロスが発生して利益を取りこぼしている。
  • コスト・採算鹿児島工場の開設に伴い、一過性の経費が発生している。

やったこと

久井第2工場の製造工程のうち、ボトルネックとなっている箱詰め~パレット詰めの工程に、ロボットケーサーを主体とした数種類の機械を導入した。製品合流集積装置を経てコンベアーから流れてくる製品、製函機から流れてくる箱、仕切り供給機から供給される仕切りの生産管理情報を、ロボットケーサーが正確に読み取る仕組みとした。各機械が生産管理情報のプログラムで相互に連動して検知し合い、流れてくる製品を箱にどう入れるかという指令どおりに制御して、連続して箱詰めを行う。

ロボットロボットケーサー
その他製品合流集積装置
加工機製函機
その他仕切り供給機
ソフト生産管理情報の連動プログラム

事業の効果

  • 箱詰め~パレット詰め工程の人員 5人→2人

箱詰め~パレット詰めの工程は、平均5名を要していた人員を平均2名で実施できることを確認し、ボトルネックの人員を減らせた。余剰人員は付加価値の高い別工程へ配置転換できた。工場全体では実質稼働時間で4%の改善を確認した。製品を仮取りして翌日に作業を再開する非効率をなくし、その日のうちに最終工程まで完了できることも確認した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の久井第2工場の生産工程改善に取り組んだと書かれ、経営戦略上の位置づけは読めるが、過去の取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    コンビニ各社への営業強化や韓国・台湾・中国への進出計画が書かれ、外部環境への対応は読み取れるが、自社の強み・弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決5

    箱詰め~パレット詰めの人員を平均5名から2名、生産量を5%増、納期を5%短縮とする数値目標があり、課題とその解決策が対応している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    付加価値額や賃上げの目標は書かれていないが、低コスト化・高効率化・短納期化の数値目標が示され、達成実績も4%の改善と記載されている。

  • 事業を進める体制2

    実施体制や事務処理能力について具体的な記述がなく、わずかに設備導入の担当が読み取れる程度にとどまる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    コンビニエンスストアを中心とした顧客や品質・安全性・信頼性の強みは書かれているが、選ばれる理由の整理は十分でない。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として営業推進や製品開発への反映、海外進出計画が書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は明確でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    たいやきの製造量が1日10万個以上と数字はあるが、同分野での高付加価値化・高価格化の記述は乏しい。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用3

    海外展開や国内コンビニ向けの販売拡大による波及は書かれるが、雇用や地域への波及効果は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果4

    投資額は書かれていないが、人員5名から2名への削減と生産量5%増、納期5%短縮の効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    IoTによる機械の連動や生産管理情報の相互連携は書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は具体的でない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    広島県三原市の工場という地域情報はあるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述はわずかにうかがえる程度。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

本事業の成果を顧客にアピールし、営業推進を強化する。試作品評価の段階で製造工程や機械設備を顧客に見学してもらい、衛生管理面も含めて受注増につなげる。国内のコンビニエンスストア各社への営業を強化するとともに、韓国・台湾・中国のコンビニエンスストアへの進出も計画している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。