ものづくり補助金平成26年度建設業三重県

地域資源である木材を有効活用した木質ペレットの製造と環境負荷低減への取り組み

有限会社世古林業

この事例のポイント

  • 地域資源であるおが粉や建築端材を廃棄処分しており、その処分費がかかっていた。
  • おが粉や建築端材を木質ペレットに加工するため、木質ペレット製造ラインを導入した。
  • 自社で排出するおが粉や建築端材を原料として自社工場で木質ペレットを製造できる体制を構築し、地域資源の有効活用と廃棄コストの削減を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社世古林業
所在地三重県 三重県度会郡度会町
業種総合工事業
従業員数7人
資本金3,000万円

事業の背景

木造建築工事業を営み、自社生産木材による設計・施工を行っている。平成20年より事務所の暖房を新ボイラーに切り替え、建築端材の一部を利用してエネルギーコストの削減とCO2排出の低減に取り組み、想定以上の効果を得た。一方で、木材の確保には困難があり、同じ取り組みを地域や社会に広げることは難しいと考えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算地域資源であるおが粉や建築端材を廃棄処分しており、その処分費がかかっていた。
  • 生産能力木材を原料として安定して確保することが難しく、取り組みを社会に広く普及させにくかった。
  • その他化石燃料によるエネルギー利用やCO2排出を減らすため、木質燃料の製造と供給体制を整える必要があった。

やったこと

おが粉や建築端材を木質ペレットに加工するため、木質ペレット製造ラインを導入した。ラインは粉砕機で材料を希望の大きさに砕き、ファンシュレッダーで粉砕機では扱えない薄く軽いモルダー屑を粉砕して空気輸送する構成とした。粉塵対策としてペレット成型機用と貯留タンク用に集塵機を各1台設置した。定量供給器、成型機、振動フルイ機、一体操作盤により原料を安定供給し、成形した製品を選別して集積する。目標は直径7mm±1mm、重量60g~80g/100個、燃焼試験での熱量4,300kcal±200kcal、生産量130kg/h±20kg/hとした。

新しい製品・サービス:木質ペレット(燃料用・猫砂用)

事業の効果

自社で排出するおが粉や建築端材を原料として自社工場で木質ペレットを製造できる体制を構築し、地域資源の有効活用と廃棄コストの削減を実現した。ペレットは直径平均6.1mm、重量61g/100個、真発熱量4,111kcalで目標範囲内に収まり、生産量は121.5kg/hを確認して目標を達成した。猫砂用のペレットは地元度会町のふるさと納税返礼品に採用され、新たな販路が生まれた。

今後の展望

パッケージ開発や販路開拓を進め、本業の住宅新築・リフォームと連携させてペレットストーブの普及を図る。生産性と販売力を高め、地域の同業者の廃棄木材もペレット原料として活用できる体制づくりを進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。