回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社マツバヤシ
成果不良率の低減による収益性向上を実現した(数値の記載なし)
| 事業者名 | 株式会社マツバヤシ |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県 彦根市 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス,精密加工,製造環境 |
| 従業員数 | 17人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1949年 |
当社は昭和24年設立の鋳造・金属加工メーカーで、彦根の地場産業であるバルブやポンプ部品の型設計・鋳造・加工を一貫して行っている。顧客からは多品種小ロット化やQCD向上の要請が高まっていた。
抱えていた課題
やったこと
砂に水と粘土を混ぜたシステムサンドを使い、型の製造まで人手を要しない機械造型を行う自動造型機を導入した。枠サイズは300×250×160Hの小型かつ単純な形状に限られていた半自動造型に代わり、比較的シンプルな中型製品向けの造型を大量に行えるようにした。これにより高品質な砂型を大量生産でき、熟練作業者が複雑な自硬性鋳型造型に集中できるようになった。
| 加工機 | 自動造型機 |
|---|
顧客ニーズに応えて生産量を増やし、不良率の低減により収益性が向上した。残業ゼロを実現し、作り直しや修正も減った。自動化で生じた余力により熟練工による難度の高い鋳造を増やせるようになり、技術力と収益性を高める体制が整った。新規顧客開拓で防衛関連製品を受注し、既存製品の受注も拡大した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
鋳造・金属加工の一貫生産という既存事業の延長で、自動造型機導入が位置づけられている。ただし経営戦略上の明確な位置づけ文言は乏しい。
熟練工の高難度鋳造と自硬性鋳型造型を強みとし、大手が取り組まない領域に注力すると書かれている。顧客要請への対応も具体的。
半自動造型の枠サイズ制約で1日10枠しか生産できない課題を認識し、自動造型機導入で解決したと書かれている。
残業ゼロや不良率低減が示されるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。
熟練工による一貫生産体制が図3等で示されているが、補助事業の遂行体制(人材、事務処理)の具体的記述は薄い。
防衛関連製品の受注につながった一貫生産体制と高品質・多品種少量対応という強みが、顧客に選ばれる理由として示されている。
後工程の切削加工がボトルネックになるとの課題を挙げ、工作機械の追加導入を今後の方針として示している。
公開されている事例からは読み取れません。
青銅鋳物で高品質・多品種少量を強みとし、鉛代替の青銅合金(RoHS対応)にも触れるが、高付加価値化の水準を数値で示していない。
防衛関連製品の受注や地場産業(バルブ・ポンプ部品)の供給維持に言及しているが、雇用創出や波及効果の数字は示されていない。
不良率低減、生産量増加、残業ゼロと効果は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
自動造型機による生産性向上は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの言及は乏しい。
公開されている事例からは読み取れません。
彦根の地場産業であるバルブ・ポンプ部品の供給を担う点が地域特性として書かれているが、地域成長への寄与は具体的でない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
鋳造能力の向上で後工程の切削加工が新たなボトルネックとなったため、工作機械の導入で工場全体の生産能力向上を目指す。自動造型に必要な砂供給の高速化も検討する。今後は顧客開拓を進め、10年後には航空機関連部品を手掛けられる技術力を持つ会社になることを目指す。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日