ものづくり補助金平成26年度学術研究、専門・技術サービス業大阪府

感性と技術力の蓄積で社会に貢献するものづくりを追求

株式会社 坂本設計技術開発研究所

この事例のポイント

  • 金型製作は熟練した職人の勘に頼るところが大きく、手描きの図面を元に修正を繰り返していた。
  • 平成26年度ものづくり補助金事業では、ICU(集中治療室)で使用する観血式血圧測定用固定具(シーネ)の試作開発に取り組み、手首固定具「ラディアルシーネ」を試作開発した。
  • 手首固定具「ラディアルシーネ」は観血式血圧測定だけでなくカテーテル検査・治療時にも使うことができ、全国の特定集中治療室への応用が期待されている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 坂本設計技術開発研究所
所在地大阪府 枚方市
業種技術サービス業
技術分野デザイン,機械制御,情報処理,精密加工,製造環境,接合・実装,測定計測,表面処理,立体造形
従業員数12人
資本金1,000万円
設立1978年

事業の背景

坂本喜晴社長が昭和53年に起業した。当時の金型製作は熟練職人の勘に頼るところが大きかった。自動車、弱電、農業機械向けのプレス金型のほか、デジタルモックアップ技術を生かしたサンプルモデル・原型作製など事業範囲を広げてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能金型製作は熟練した職人の勘に頼るところが大きく、手描きの図面を元に修正を繰り返していた。
  • 品質・精度乳房再建手術では、医師がノギスで乳房を計測して移植する脂肪量を算出しており、手間がかかるうえ正確な量を算出するのが困難だった。

やったこと

平成26年度ものづくり補助金事業では、ICU(集中治療室)で使用する観血式血圧測定用固定具(シーネ)の試作開発に取り組み、手首固定具「ラディアルシーネ」を試作開発した。試作に必要な3Dプリンタ、UVプリンタを導入した。平成27年度補助事業では、乳がん患者等の乳房再建手術における医師の手技支援を目的に、乳房再建手術モデル及び自家細胞の計量用テンプレート作製ロボットシステムを構築した。KUKA製の6軸ロボットシステムを導入し、導入したロボットシステムでスピーディーに加工できるようにした。

その他3Dプリンタ
その他UVプリンタ
ロボットKUKA製6軸ロボットシステム

新しい製品・サービス:手首固定具「ラディアルシーネ」(平成28年12月発売、価格は1個7,000円)

事業の効果

手首固定具「ラディアルシーネ」は観血式血圧測定だけでなくカテーテル検査・治療時にも使うことができ、全国の特定集中治療室への応用が期待されている。乳房再建用テンプレート作製では、移植脂肪量を簡単に計量でき、患者の負担も軽減できる。導入したロボットシステムにより、テーマパークや店舗装飾向けの立体造形やグッズ製作など新たな分野の開拓が進み、パリコレクションに出展されるドレスの切削加工も行った。

今後の展望

医療機器の普及には障壁が多く時間がかかるため、これまで連携してきた病院などで試験的な使用を進めながら医療機関での認知度を高める。既存の販売ルートを経ないインターネット販売の活用などを模索している。

事業者の声

これまでに培った3D設計能力と新設備による加工技術の広がりを組み合わせて、さまざまな分野で貢献できる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。