ものづくり補助金平成29年度学術研究、専門・技術サービス業長野県

地下埋設管の位置を確定する3Dスキャナーと地下実測装置を融合させた高度計測サービスの実用化

株式会社共栄測量設計社

この事例のポイント

  • 平成29年度補正ものづくり補助金を活用し、マッピング・モバイル3Dスキャナーと点群データ編集ソフトウェアを導入した。
  • 3Dスキャナーの導入により、森林にある砂防施設の計測作業で計測時間が短縮され、作業効率が向上し、コストも縮減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社共栄測量設計社
所在地長野県 長野市
業種技術サービス業(他に分類されないもの)
従業員数25人
資本金2,000万円
設立1962年

事業の背景

同社は1962年に測量業として創業し、公共事業を中心に測量、台帳整備、地籍調査などを手がけてきた。2005年からは「測る」ことに特化し、海外製の地上型3Dレーザースキャナーを導入して特殊測量を始めた。公共事業が6割、大手コンサルタントやゼネコンなど民間からの受注が4割を占める。

課題と取り組み

やったこと

平成29年度補正ものづくり補助金を活用し、マッピング・モバイル3Dスキャナーと点群データ編集ソフトウェアを導入した。地上の構造物などの位置情報と地下部の情報を融合させ、地下と地上の位置関係を一元化する高度計測サービスの実用化を進めた。

検査測定マッピング・モバイル3Dスキャナー
ソフト点群データ編集ソフトウェア

新しい製品・サービス:地下と地上の位置関係を一元化する高度計測サービス

事業の効果

3Dスキャナーの導入により、森林にある砂防施設の計測作業で計測時間が短縮され、作業効率が向上し、コストも縮減された。地下と地上を一元化した計測サービスの実用化にこぎつけ、大手コンサルタントから受注を得て成果が現れている。今後は官民から新たな受注につながると期待している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    2005年から測量に特化し、3Dスキャナー導入や地下埋設管計測の研究開発を継続してきた経緯が書かれ、一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    全国初の水中計測機器や多数の特殊計測機器を所有し、公共6割・民間4割の受注構成が書かれているが、市場動向との関係は薄い。

  • 課題の認識と解決2

    地下と地上の位置関係を一元化する課題は示されるが、課題解決が高付加価値化・成長にどう結びつくかの具体的な数値はない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    産学連携や従業員25名の体制が示されるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    3Dスキャナーで計測時間短縮、作業効率向上、コスト縮減を実現し森林の砂防施設で受注したと書かれ、選ばれる理由がうかがえる。

  • 事業化までの道筋2

    平成25年度から30年度までの段階的な開発経緯が示されるが、補助事業の遂行スケジュールや課題解決方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    地下埋設管の配管位置計測システムを日本で初めて開発し特許を取得したとあり、新規性が読み取れるが普及度の数値はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    下水道、ガス、農業用水等のインフラ正確化や地下陥没対策への活用がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果2

    作業効率向上やコスト縮減の記述はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dスキャナーとデータ編集ソフトで地下と地上を一元化する技術が示され、インフラ分野のイノベーションに関わる内容がうかがえる。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野市の企業で国内全域にサービス提供とあるが、地域特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後さらに官民あわせて新たな受注につながると期待している。平成30年度補正ものづくり補助金でGNSS測量機を活用した高精度測量サービスの実用化にも取り組んでいる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。