ものづくり補助金平成29年度学術研究、専門・技術サービス業滋賀県

ネットで注文、短時間で高品質のわがままフォトブック

有限会社千野写真

成果解像度 300dpi→1,440dpi

この事例のポイント

  • 既存のフォトブックは解像度が300dpiで、大判のA3やA4で必要とされる350dpiに足りない。
  • 最新鋭の高精細プリンターを導入し、写真館の写真技術と組み合わせてフォトブックを内製化した。
  • 解像度 300dpi→1,440dpi。導入したプリンターにより、銀塩プリントを超える1440×1440dpiの解像度と銀塩プリントなみの色表現力を持つフォト…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社千野写真
所在地滋賀県 高島市
業種技術サービス業
従業員数4人
資本金300万円
設立1970年

事業の背景

当社は創業48年の写真館で、滋賀県高島市と今津の店舗で、貸衣装・ヘアメイク・着付けからスタジオ撮影、学校行事のアルバム撮影までを展開している。従来のアルバム以外に、アルバムを応用したポスターやカレンダー、フォトブックの注文が増えている。インターネットのフォトブックは銀塩プリントに比べて解像度と色調の画質が必ずしも十分ではない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存のフォトブックは解像度が300dpiで、大判のA3やA4で必要とされる350dpiに足りない。
  • 品質・精度自動補正では、スタジオ撮影、水中写真、単色部分の多い写真、モノクロ写真などの色調を十分に補正できないことがある。
  • 品質・精度液晶画面は透過光で明るく見えるため、印刷後の実際の仕上がりと色調が違って見える場合がある。
  • 人手・技能フォトブックは外注で対応しており、写真館の写真技術を十分に活かせていない。

やったこと

最新鋭の高精細プリンターを導入し、写真館の写真技術と組み合わせてフォトブックを内製化した。導入機は1440×1440dpiの解像度で銀塩プリントを超える精細さを持ち、1ドット4階調の4色染料インクで銀塩プリントなみの色表現力がある。色調の自動補正、RAWデータ対応による細かな画質調整にも対応する。従来の銀塩プリントの仕上がりと比べながら色調調整のプロファイルを見直して最適化した。スタジオ撮影写真はプリントの画質が良くなるようスタジオのライティングの色温度も調整した。L版で720×720dpi時約1,180枚/時の高速プリントが可能である。台紙のデザインも顧客と相談しながら行事に合わせてカスタマイズできるようにした。

加工機最新鋭の高精細プリンター

新しい製品・サービス:高精細プリンターと写真技術により、顧客の要望にカスタマイズしたフォトブック

事業の効果

  • 解像度 300dpi→1,440dpi
  • L版で約1,180枚/時の高速プリントが可能(720×720dpi時)

導入したプリンターにより、銀塩プリントを超える1440×1440dpiの解像度と銀塩プリントなみの色表現力を持つフォトブックを、短時間で顧客に提供できるようになった。色調の自動補正やRAWデータ対応で細かな画質調整も可能になった。これまでの顧客にも台紙のデザインを行事に合わせてカスタマイズできるようになり、新たな価値を提供できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業48年の写真技術を軸にした写真総合ショップで、フォトブックへの展開は既存事業の延長として読み取れるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外注対応では写真技術を活かせないという自社の弱みと、フォトブック需要増加の外部環境が書かれている。競争優位性の具体的な説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    外注によりせっかくの写真技術を活かせないという課題を認識し、高精細プリンター導入で内製化する対応が具体的に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。L版約1,180枚/時などの設備性能はあるが、事業目標としての数値はない。

  • 事業を進める体制2

    従業員4人で内製化する体制は示唆されるが、人材や事務処理能力の確保について具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    銀塩並みの色表現や1440dpiの解像度など製品価値が具体的で、行事向けのカスタマイズ提供という顧客ターゲットも示されている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の内製化や観光客向け展開の構想はあるが、スケジュールや課題の解決方法の記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    既存フォトブックより高画質な高付加価値化を図ると書かれ、解像度1440dpiや銀塩並みの色表現が示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    観光客誘致の県データ(高島市の宿泊客130%増など)を引き、地域の観光と結びつける点がうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    高精細プリンターと自動補正、RAWデータ対応などの技術活用はあるが、地域やサプライチェーンへの貢献の記述は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    滋賀県高島市の観光客数の伸びを示し、観光客向けの旅先フォトブック提供という地域特性を活かした構想がある。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

滋賀県は観光客の誘致に積極的で、高島市は観光客数の第3位であり、宿泊観光客は前年比130%の伸びを示している。観光客に高品質なフォトブックを帰るまでに提供し、旅の思い出を楽しみながら次の場所へ移動してもらう新しいサービスを考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。