ものづくり補助金平成26年度宿泊業、飲食サービス業大阪府

店内で作った発泡酒をそのままお客様へ

株式会社 ハッピーアワー

この事例のポイント

  • 発泡酒を店内で製造するには酒類製造免許の取得が必要で、これが最大の課題と考えられた。
  • 補助金を使い、土佐堀川沿いの店舗に250ℓ3窯式発泡酒製造装置を導入した。
  • 店内で醸造した出来立ての発泡酒を、製造工程を見ながら飲めるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 ハッピーアワー
所在地大阪府 大阪市北区
業種飲食店
従業員数20人
資本金100万円

事業の背景

同社は大阪市内で箕面ビールの直営店を2店舗運営しており、土佐堀川沿いの店は地下醸造所をイメージしたパブで、天満市場の店は常時15種類の箕面ビールを楽しめる店である。国内のビール市場では大手ビールメーカーのピルスナーが中心だが、クラフトビールの市場は全体の1%にも満たない。近年はクラフトビールの人気により大手各社が相次いで参入しており、市場縮小が続く国内ビール類市場の中でクラフトは数少ない成長市場として認識されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他発泡酒を店内で製造するには酒類製造免許の取得が必要で、これが最大の課題と考えられた。
  • 新製品・新技術店内で醸造して出来立てを提供するブルーパブを実現するため、発泡酒製造装置の導入を検討する必要があった。

やったこと

補助金を使い、土佐堀川沿いの店舗に250ℓ3窯式発泡酒製造装置を導入した。酒類製造免許の取得では、箕面ビールを製造する企業の協力を得ており、現在も製造面のフォローを全面的に受けている。当初は200ℓの醸造から始め、週1回の仕込みで月間800ℓを製造している。仕込み装置は250ℓの小ロット生産のため、お客様に毎回違う種類の発泡酒を提案できるようになった。

加工機250ℓ3窯式発泡酒製造装置

新しい製品・サービス:店内で作った発泡酒をそのままお客様へ提供するブルーパブ形式の店舗

事業の効果

店内で醸造した出来立ての発泡酒を、製造工程を見ながら飲めるようになった。小ロット生産により季節の果物や山椒などを使った多様な発泡酒を毎回違う種類で提案できるようになった。どの酒類を製造・販売しているかをWEBで提供し、客層は20代から50代まで幅広く、海外のお客様も多く訪れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    箕面ビールの直営店として、同社が展開する2店舗で店内醸造を始める流れが書かれ、既存事業との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ブルーパブの実現を考えたとあり、クラフトビール市場が全体の1%未満で成長市場と書かれている。強み・弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    最大の課題は酒類製造免許取得と書かれ、協力を得て解決したとある。付加価値化につながる計画の記述は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    月間800ℓの製造や販売価格は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    製造面は箕面ビールを製造する企業から全面的な協力を得ていると書かれ、外部協力体制はうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小ロットで消費の回転が速く毎回違う発泡酒を提案できると書かれ、ターゲットは20代から50代のサラリーマンなど具体的。

  • 事業化までの道筋2

    今後の戦略はビール市場拡大への意欲にとどまり、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    クラフトビールは市場の1%未満で、ホップの苦みが特徴のピルスナーと異なるエールを製造すると具体的に書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    ビール市場の拡大に貢献したいという意欲は書かれるが、雇用や波及効果の具体的な記述はない。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す投資額や付加価値額の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    クラフトは数少ない成長市場と書かれ、市場成長分野への進出がうかがえるが、構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及3

    箕面産の山椒やゆず、紅茶を使った発泡酒と書かれ、地域の特性を活かした商品づくりが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

見た目にも楽しめるビール(発泡酒)を作ってビールファンを増やし、ビール類市場の拡大に貢献したいと意欲を燃やしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。