ものづくり補助金平成26年度製造業大阪府

創業30年以上、ポリウレタンコーティングでオンリーワン

株式会社 ユニックス

この事例のポイント

  • 大型機器のサンドブラスト施工を外注しており、加工費や運送費がかかっていた。
  • 補助事業では持ち運びできるバキュームブラスターを導入した。
  • 大型被塗物のサンドブラスト工程を内製化したことで、外注時の加工費や運送費の削減につながると見込まれている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 ユニックス
所在地大阪府 東大阪市
業種金属製品製造業
技術分野表面処理
従業員数11人
資本金2,200万円

事業の背景

主力製品は「ユニレタン」シリーズと、耐摩耗性を保ちつつ摺動性を備えた「テフタン」で、「テフタン」は粉体搬送曲管やエレベーター気密ゴムなどへの採用が増えていた。平成24年にはサポイン事業で超高耐摩耗性ウレタン新原料「US3000」を商品化し、韓国や中国などでポリウレタンコーティングの技術供与や受注を手がけていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算大型機器のサンドブラスト施工を外注しており、加工費や運送費がかかっていた。
  • 生産能力外注先に部材を運べないときは出張工事を依頼し、その分の工期と費用がかかっていた。
  • 販路・情報発信橋梁などの大きな市場へ新規開拓したいが、現場でのサンドブラスト作業が必要な既設塗膜の剥離や鉄骨のさび落としに対応する設備がなかった。

やったこと

補助事業では持ち運びできるバキュームブラスターを導入した。導入した装置は厚地鉄工(株)製のミニバキュームサンドブラスターで、周辺の動力機器や粉じん回収機なども整えた。これにより、従来は電動サンダーなどを使い非効率だった既存塗膜剥離作業を、粉じんを飛散させることなくサンドブラスターで効率的に行えるようにした。大型被塗物のサンドブラスト工程を外注から内製化し、橋梁の塗膜・腐食点検と防蝕や耐摩耗・耐天候性機能塗工などを想定した。東大阪橋梁維持管理研究会を通じてJR西日本の線路保全子会社や関西の民間鉄道会社、本州四国連絡高速道路などと情報交換し、実証実験の結果を検証した。

加工機ミニバキュームサンドブラスター
その他粉じん回収機
その他周辺の動力機器

事業の効果

大型被塗物のサンドブラスト工程を内製化したことで、外注時の加工費や運送費の削減につながると見込まれている。既存塗膜の剥離作業も粉じんを飛散させずに効率化でき、作業の質が向上する。橋梁などの屋内外での塗膜・腐食点検や機能塗工の受注が期待され、新たな取引先の開拓につながる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    平成24年のサポイン事業による塗料開発や平成25年度の補助事業など過去の取組が連続しており、ウレタン事業の延長線上に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    独自開発塗料「ユニレタン」「テフタン」など強みを持ち、橋梁分野への新規開拓と社内の強みを結びつけた構想が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    大型機器の外注・出張施工で工期や加工・運送費がかかる課題を認識し、サンドブラストの内製化で削減につなげる計画が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値や賃上げの数値目標は示されておらず、生産コスト削減への期待が定性的に述べられるにとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員11名の体制や大学指導による研究会への参加は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    橋梁の塗膜・腐食点検や防蝕などのニーズに対し、現場で待ち望まれているという裏付けと顧客候補(JR西日本など)が挙げられている。

  • 事業化までの道筋3

    実証実験の検証や小型化の必要性など課題は示されているが、スケジュールや課題解決の具体的な進め方は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    耐摩耗性を高めた独自開発塗料や超高耐摩耗性原料を商品化しており、高機能な製品である点がうかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    老朽化した橋梁など社会インフラの維持管理・長寿化という公共性の高い課題に対応する意図が読み取れる。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されず、費用対効果は定性的な期待にとどまる。

  • イノベーションへの貢献2

    産官学連携による研究開発の記述はあるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    高齢化した社会インフラの維持管理分野への進出が示されるが、産業構造の転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    東大阪を拠点とする事業であることは書かれているが、地域の雇用創出や経済成長への具体的な波及効果は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

橋梁などの大きな市場への参入でウレタン塗料の消費量が増え、生産コストの削減も期待している。屋外出張施工部門と営業部隊を整え、リニューアルした自社ホームページを通じて受注活動を強化する。今後はNPO法人橋守支援センター関西支部のメンバーと連携し、課題解決に取り組んでいく。

事業者の声

外注化する大型機器向けのサンドブラスト施工を内製化したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。