ものづくり補助金平成26年度製造業奈良県

射出延伸ブロー成形機による低コストで高品質な冷水筒の一貫生産

岩崎工業株式会社

この事例のポイント

  • 冷水筒の小容量タイプと大容量タイプの国内需要増、およびジュース用途での世界市場の需要増に対して、生産能力の向上が急務となっていた。
  • 射出延伸ブロー成形機を導入し、冷水筒の生産形態を手動から自動へ転換した。
  • 射出延伸ブロー成形機による自動生産で、1個当たりの生産時間が従来の手動生産から約2/3削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名岩崎工業株式会社
所在地奈良県 大和郡山市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数120人
資本金4.906億円
設立1957年

事業の背景

岩崎工業は奈良県でプラスチック家庭日用品の製造販売を行っており、約50年の歴史を持つ「ラストロウェア」ブランドで水回り用品、風呂用品、清掃用品、キッチン用品などを幅広く展開している。冷水筒は主力の季節商材で、日本市場では小容量のパーソナルユースと大容量のファミリーユースの需要が増えている。さらに世界市場ではジュースを冷やす用途での冷水筒の使用が広がり、需要が増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力冷水筒の小容量タイプと大容量タイプの国内需要増、およびジュース用途での世界市場の需要増に対して、生産能力の向上が急務となっていた。
  • コスト・採算手動生産では組立工程に人手が多くかかり人件費がかさんでいたため、顧客が求める価格帯に対応できないことがあった。
  • 人手・技能新たに導入する最新鋭の機器を使いこなせる技術者がまだ少なく、小ロット対応時の金型変換などの段取りがスムーズにいかない可能性があった。
  • 生産能力冷水筒は季節商材で、閑散期には当該機器で生産しない期間が生じるため、機器の有効活用が課題となっていた。

やったこと

射出延伸ブロー成形機を導入し、冷水筒の生産形態を手動から自動へ転換した。プリフォームの成形からブロー成形、フタのセットやラベルの貼付・梱包までを一貫して自動で行えるようにした。これにより品質の安定化と薄肉化によるコストダウンを図った。技術者は機器メーカー主催の技能講習に参加させ、機器を使いこなす技能を習得した。閑散期の機器稼働を補うため、季節に影響されない通年販売可能な商材として「乾物入れ」を開発した。

新しい製品・サービス:乾物入れ

事業の効果

射出延伸ブロー成形機による自動生産で、1個当たりの生産時間が従来の手動生産から約2/3削減できた。不良率も従来の手動生産から3/4削減され、日産数は従来の約3倍以上に増やせる見込みとなった。製品肉厚を薄くして使用樹脂量を減らし、コストダウンを促進した。製品取り出しが自動化されたことで作業員の安全性も確保され、工程を一貫生産することで半製品の移動がなくなり省エネ効果も得られた。

今後の展望

国内・海外の既存販売先への商品供給を強化するとともに、海外市場で新たなエリアを開拓し新規顧客への商談を積極的に行うことで、さらなる売上拡充を図る。当該商材の生産数について5年後の目標を設定している。

事業者の声

絶対的な価値の提供

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。