ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業奈良県

遺伝子マーカー検定法による病害抵抗性新種苗の開発と工程革新

ナント種苗株式会社

成果1次選抜の作業効率 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 設備の処理能力を十分活かしきれていない。
  • 遺伝子マーカー検定法を取り入れ、世代促進時の1次選抜において約2倍の作業効率化を実現した。
  • 1次選抜の作業効率 1倍→2倍。遺伝子マーカー検定法の導入により1次選抜の作業効率が約2倍になり、2次選抜の栽培面積や労力は3割程度に削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名ナント種苗株式会社
所在地奈良県 橿原市
業種その他の卸売業
技術分野バイオ,測定計測
従業員数57人
資本金2,000万円
設立1947年

事業の背景

ナント種苗株式会社は昭和22年設立の農産種子の生産と卸販売を行う会社で、大正時代から続くスイカ品種改良の歴史を持ち、国内のスイカ種苗の約8割を生産している。近年は海外大手企業の野菜分野進出などにより、野菜の新種苗開発の国際的競争が激しくなっている。大手企業は遺伝子マーカー検定法などを既に用いて品種開発を進めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力設備の処理能力を十分活かしきれていない。
  • 新製品・新技術大手企業に対抗するには遺伝子マーカー検定法などを用いた品種開発能力が必要である。
  • 納期・工程病気に強い品種を、より早く開発することが大きな課題となっている。
  • 納期・工程品種開発には平均5年程度を要している。

やったこと

遺伝子マーカー検定法を取り入れ、世代促進時の1次選抜において約2倍の作業効率化を実現した。病害抵抗性を持つ個体を遺伝子マーカーで選抜し、2次選抜では果肉色、外観、重量、糖度などの果実特性で選抜を行い、栽培育成を繰り返した。導入した設備の処理能力を活かすため、遺伝子マーカー検定方法の条件や手順を設備に適した内容に見直し、新しい活用法を開拓した。

  • 検査測定遺伝子マーカー検定装置
  • 加工機遺伝子マーカー検定法による病害抵抗性選抜のための設備

新しい製品・サービス:病害抵抗性を持つメロンの新品種(えそ斑点病およびつる割病レース0・1・2に対する抵抗性を持つ品種)

事業の効果

  • 1次選抜の作業効率 1倍→2倍
  • 2次選抜のコスト 100%→30%
  • 開発年限 6年→3年

遺伝子マーカー検定法の導入により1次選抜の作業効率が約2倍になり、2次選抜の栽培面積や労力は3割程度に削減できた。これにより開発期間の半減と約2倍の開発能力を実現できた。コスト競争力も高まり、品種開発の効率が大きく向上した。

今後の展望

複数の親系統種の個体を選抜でき、今後は世代促進を進めて果実特性の改善と病害抵抗性遺伝子の固定化を行い、F1品種化の素材として開発を進める。他作物にも同様の品種改良を進める。

事業者の声

すべてはニッポンの農業のために

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。