新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
紀州技研工業株式会社
| 事業者名 | 紀州技研工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 和歌山市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 205人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1968年 |
同社は1968年設立で、ゴム印を使う自動捺印機メーカーから始まり、ピエゾ式インクジェットプリンターとインクの開発へと技術転換してきた。産業用インクジェットプリンターでは国内シェア60%を占める先発メーカーである。近年は既存得意先の印字対象物がコート紙、缶、ビンなどに広がり、材質への幅広い対応が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
UV(紫外線)照射装置とUV硬化インクを自社開発し、自社製の産業インクジェットプリンターと組み合わせられるようにした。光源に関する基礎技術を習得するため専門人材を採用して開発を進めた。非浸透性のPETと化粧箱で評価を行い、印字を十分に硬化できることを確認した。UV硬化インクでフルカラー印字を可能にするため分散機も導入し、顔料を微細化できるようにした。
| 加工機 | UV照射装置 |
|---|---|
| その他 | UV硬化インク |
| 加工機 | インク分散機 |
新しい製品・サービス:UV(紫外線)印字システム(UV照射装置・UV硬化インク)
非浸透性素材であるPETや化粧箱への印字が可能になり、印字を十分に硬化できる性能が認められた。フルカラー印字もできるようになり、顔料の密着も確認された。製品はカスタマイズ可能でランニングコストが比較的安いことが魅力となり、出品後すぐに受注につながっている。今後は得意先の印字機械の老朽化などに合わせて引き合いの増加が見込まれる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
段ボール向け自動捺印機から始まり、インク開発やUV技術へ転換してきた経緯が明記され、過去の取組との一貫性が読み取れる。
国内シェア75%内外、段ボール向けで60%のシェアなど、自社の強みと市場地位が具体的に示されている。
既存得意先の印字対象物の材質拡大という課題を示し、UV照射装置とUVインクの自社開発で解決する方針が書かれている。
付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、受注や販売実績の記述にとどまる。
専門的な技術を有する人材を採用して開発を進めたと書かれているが、体制の具体的な規模や役割は薄い。
PETや化粧箱での評価、フルカラー印字、製品のカスタマイズ性や低ランニングコストなど、選ばれる理由が整理されている。
今後の展開として可食インクや錠剤用インクの開発、改良を続ける方針が書かれているが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
UV硬化インク分野で国内シェアの大半を占める先発メーカーとしての地位と、可食インクなど新分野への展開が書かれている。
食品や医薬分野での注目や新規需要の創出はうかがえるが、国が補助する積極的理由の記述は薄い。
ランニングコストが比較的安いことはうかがえるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。
新しい技術の導入は書かれるが、サプライチェーンへの貢献やデジタル技術の活用による波及効果の記述は薄い。
可食インクや医薬分野など成長が見込まれる分野への進出がうかがえるが、構造転換への言及は明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は得意先の要望に合わせて製品の改良を続け、可食インクや錠剤用インクの開発・製造にも注力する。来年設立50周年を迎え、次の半世紀を支える専門技術人材の確保も必要としている。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
第2工場の空きスペースを活用するため、全自動洗濯脱水機と回転式乾燥機、熱源となるボイラーを導入し第2工場内に設置した。
効果:納品日数 100%→70%