ものづくり補助金平成26年度建設業鳥取県

SRC造建築の需要拡大に対応した、鉄骨建築生産体制の構築

有限会社前畑鉄工所

成果従来機と比較して切断時間が3分の1に短縮

この事例のポイント

  • 受注が増えているが、前工程や後工程との需給が逼迫し、納期遅れが激しくなっている。
  • 大型バンドソー切断機を新規導入し、外注委託していた大型鉄骨材料の一次加工(幅600ミリ以上の鋼材)を内製化した。
  • 従来機と比較して切断時間が3分の1に短縮。従来機と比較して切断時間が3分の1に短縮し、切断工程が増強されて生産能力が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社前畑鉄工所
所在地鳥取県 琴浦町
業種職別工事業
技術分野精密加工
資本金1億円
設立1959年

事業の背景

当社は大正13年に農具などの製造・販売業として創業し、昭和43年に建築の鉄骨加工業として設立された。顧客から受注した鉄骨建築物を設計、建築土木工事、鉄骨工事までワンストップで生産している。斜めのブレース構造やH形鋼柱を使った構造など、溶接ロボットでは加工できない手間のかかる仕事を強みとしている。市場では高層建築の増加により、H形鋼柱構造や曲線鉄骨、SRC造の受注が増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力受注が増えているが、前工程や後工程との需給が逼迫し、納期遅れが激しくなっている。
  • 納期・工程顧客要望に応えるため、さらなる納期短縮を実現しスピーディーな生産体制を確立する必要がある。
  • 新製品・新技術短納期生産と製品在庫機能を備えたフレキシブルな納入体制へ転換することが課題である。

やったこと

大型バンドソー切断機を新規導入し、外注委託していた大型鉄骨材料の一次加工(幅600ミリ以上の鋼材)を内製化した。切断機の導入に合わせて加工順序、機械設置スペース、鋼材ハンドリングスペースなどを考慮し、レイアウトを変更した。これにより加工範囲を拡大し、生産量を増強した。

事業の効果

  • 従来機と比較して切断時間が3分の1に短縮

従来機と比較して切断時間が3分の1に短縮し、切断工程が増強されて生産能力が向上した。切断を内製化したことで外注費を削減でき、納入待ちや運送にかかる時間も減って短納期化を実現した。高精度な切断が可能になったことで高精度案件の手直し作業が解消され、生産効率も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の鉄骨加工と溶接技術の蓄積を強みとし、大型バンドソー導入で外注分の一次加工を内製化する方針が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    溶接ロボットでは加工できない手間のかかる仕事を強みとし、受注増とSRC造需要の拡大を見込んでいることがうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    外注加工費の削減と納期短縮を課題解決策に挙げ、切断時間が3分の1に短縮、外注費削減を成果として具体的に示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    切断時間の3分の1短縮という数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    設立年や人材育成に触れているが、補助事業を遂行する人員数や事務処理体制の具体的記載は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高層建築増加によるH形鋼柱や曲線鉄骨、SRC造の受注増というニーズは書かれているが、顧客ターゲットの詳細は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    レイアウト変更や内製化の検討は記載されるが、遂行スケジュールは実施期間のみで中長期の検証は読み取れない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性20%
  • 新しさ・高付加価値1

    公開されている事例からは読み取れません。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    鉄骨建築需要や地域の建設工事への関与がうかがえるが、波及効果や雇用創出の具体的な記載はない。

  • 費用対効果3

    切断時間が3分の1に短縮、外注費削減と納期短縮が示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    鳥取県東伯郡の地元企業として鉄骨工事を担うことがうかがえるが、地域経済への牽引効果は書かれていない。

今後の展望

高精度な加工技術と短納期対応、生産力拡大を企業の強みとし、精度の高い加工技術を将来的に高付加価値化につなげることを目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。