ものづくり補助金平成26年度製造業岡山県

使い捨てチップソー再研磨の生産性及び加工品質の向上による新たな市場開拓

有限会社岡山メタル鋼業

成果再研磨時間(1枚当たり) 60分→30分

この事例のポイント

  • 既存設備では使い捨てチップソー1枚の再研磨に60〜80分かかり、受注拡大に対応できない。
  • 平成28年4月に新研磨機を搬入・設置し、試運転を行って性能を検証した。
  • 再研磨時間(1枚当たり) 60分→30分。新研磨機の導入により1枚当たりの再研磨時間が約30分短縮し、生産性が大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社岡山メタル鋼業
所在地岡山県 岡山市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工,接合・実装
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1985年

事業の背景

岡山メタル鋼業は昭和60年創業の県内唯一の丸鋸刃再研磨専門業者で、各種研磨機を備え、熟練職人が側面のゆがみ直しを行っている。取引先から環境保全やコスト削減のため使い捨て用チップソーの再研磨を求める声が増えていた。国内市場は縮小しており、使い捨て用の再研磨は全国的にも例がないため、新たな市場開拓につながると考えられた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存設備では使い捨てチップソー1枚の再研磨に60〜80分かかり、受注拡大に対応できない。
  • 品質・精度荒削り及び仕上げ研磨の微調整がダイヤル式で手作業のため、研磨精度が1100mm単位でずれていた。

やったこと

平成28年4月に新研磨機を搬入・設置し、試運転を行って性能を検証した。新研磨機では研ぎ角旋回速度や刃送りの高速化、パネルでの数値入力、作業の自動化を導入し、大幅な時間短縮を実現した。手作業だった研磨の微調整は自動調節が可能になり、精度が向上した。環境面に配慮してオイル研磨と濾過装置も設置した。

事業の効果

  • 再研磨時間(1枚当たり) 60分→30分

新研磨機の導入により1枚当たりの再研磨時間が約30分短縮し、生産性が大きく向上した。研磨精度も高度化した。結果として新たな取引先が派生し、受注数も増加した。オイル研磨と濾過装置の導入で機械の冷却水の使用と交換が不要になり、錆や故障によるメンテナンス費の削減にもつながる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の丸鋸刃再研磨の事業を基に使い捨てチップソーの再研磨へ広げており、一貫性は読み取れるが経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内唯一の丸鋸刃再研磨専門業者で、熟練職人と多様な研磨機を備え、全国的に例がない取り組みである点が強みとして書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    現状の課題として1枚60〜80分の研磨時間がボトルネックと明示され、新研磨機導入で約30分短縮する対策が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    研磨時間が1枚約30分短縮し受注が増えたとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず具体性が薄い。

  • 事業を進める体制2

    従業員5人の小規模事業者とあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    取引先から環境保全やコスト削減の理由で再研磨の要望が増えたと書かれ、ニーズの裏付けと選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    平成28年4月に新研磨機を搬入し試運転で性能を検証したと時期と手順が書かれるが、中長期のスケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    使い捨てチップソーの再研磨は全国的に例がない取り組みと書かれ、同分野で新たな市場を切り開く点が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    環境保全への配慮としてオイル研磨と濾過装置を設置したとあり、地域や雇用への波及効果はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果3

    研磨時間の短縮と受注増加、冷却水交換が不要になった点は書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    新研磨機の自動調節による精度向上は書かれるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    岡山県内で唯一の専門業者として地域で事業を行う点は読み取れるが、地域経済の成長を牽引する記述は薄い。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。