ものづくり補助金平成26年度製造業岡山県

押大豆シリアルの生産能力の向上

株式会社半鐘屋

成果原料選別の効率 1倍→10倍

この事例のポイント

  • 押大豆シリアルへの想定を大幅に上回る需要に対し、現有設備では対応しきれなかった。
  • 増産に向けて製造ラインを整備した。
  • 原料選別の効率 1倍→10倍。設備導入により各工程の生産効率が大きく向上し、全体の日産量は80kg程度から500kgへ増えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社半鐘屋
所在地岡山県 津山市
業種食料品製造業
従業員数30人
資本金2,000万円
設立1957年

事業の背景

明治25年に豆腐屋として創業し、戦後より穀粉製造業を営む。米粉をはじめとした多様な穀粉製品を、業務用卸のほか直営店での小売や通信販売で提供している。大豆を蒸して圧ぺん、乾燥した「押大豆」は食文化の変化で現在はほとんど流通していなかったが、ヘルシーで味がよく、その魅力を新しい形で再発信したいという思いが社内にあった。平成26年に外部アドバイザーの協力を得て開発した「SOY MY LIFE押大豆シリアル」を展示会に出品したところ、全国のバイヤーから取引の打診が殺到した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力押大豆シリアルへの想定を大幅に上回る需要に対し、現有設備では対応しきれなかった。
  • 人手・技能原料の選別、圧ぺん機への原料投入、計量などを手作業でおこなうしかなかった。
  • 生産能力主要工程を担う蒸し機や乾燥機の生産能力が低かった。
  • 品質・精度製造管理がシステム化されておらず、トレーサビリティ等に十分に対応できていなかった。

やったこと

増産に向けて製造ラインを整備した。製造管理システムソフト(大量・多品種のロット管理、トレーサビリティが可能)、ベルト式色彩選別機(色・形の悪い豆を自動で選別)、脱水装置(水切り時間を短縮)、大型で熱効率のよいスチーマー(大量の豆を蒸せる)、重量のある原料を圧ぺん機や計量機へ投入するバケットリフト、押大豆専用の大型乾燥機を増設、計量機、金属探知機の計8件の設備・システムを導入した。

新しい製品・サービス:SOY MY LIFE押大豆シリアル

事業の効果

  • 原料選別の効率 1倍→10倍
  • 蒸し加工の生産量 1倍→5倍
  • 全体の日産量 80kg→500kg

設備導入により各工程の生産効率が大きく向上し、全体の日産量は80kg程度から500kgへ増えた。需要に対応できる生産体制が整い、機械化によって衛生管理も容易になった。製造管理のIT化により、安心安全な製品を自信をもって提供できるようになり、ブランド力の向上につながった。シリアルに加えグラノーラ、ミューズリーも発売して売れ行きは好調で、流通、飲食、食品メーカーからの需要にも対応でき販路が広がっている。

今後の展望

押大豆の事例を契機に、昔ながらの穀物素材を新しい感覚でリノベーションする商品開発に意義を見出している。第2弾として製パン・洋菓子向けに微粉砕した煎大麦粉を開発し、手応えを感じている。今後は信頼できる原料の確保を前提に契約農家の開拓を進め、生産者とWin-Winの関係を築く取引を増やして地域農業の活性化に貢献したい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。