ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業徳島県

クラウドだから出来る当社独自の在庫管理とマーケティング

アイハラ貿易株式会社

この事例のポイント

  • 営業活動から受発注、販売管理、在庫管理に至るまで業務管理ができていなかった。
  • 紙製品の輸入販売において、商品に付いたバーコードを基軸に、営業活動、受注、販売管理、在庫管理が連携するシステムを開発した。
  • 約7,000アイテムの所在をリストから探す作業から解放された。

事業者のプロフィール

事業者名アイハラ貿易株式会社
所在地徳島県 徳島市
業種各種商品小売業
従業員数3人
資本金500万円
設立2006年

事業の背景

紙製品の輸入販売を営む会社で、従業員は3人である。社内では受発注や在庫の管理が一体となっておらず、業務管理ができていなかった。そのため顧客への回答に時間がかかり、売れ筋商品も把握できていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他営業活動から受発注、販売管理、在庫管理に至るまで業務管理ができていなかった。
  • 人手・技能顧客から問い合わせがあっても、倉庫まで確認に行かなければ回答できなかった。
  • 販路・情報発信売れ筋商品が何なのかを把握できていなかった。

やったこと

紙製品の輸入販売において、商品に付いたバーコードを基軸に、営業活動、受注、販売管理、在庫管理が連携するシステムを開発した。すべての処理をクラウド上で行い、インターネットに接続できる環境であればバーコードスキャンでどこからでも受注入力できるようにした。在庫管理では棚にバーコードを付けることで、その場で入荷処理と棚卸処理ができるようにした。倉庫管理システム(WMS)をハンディターミナルと組み合わせて導入し、約7,000アイテムの所在と数量を把握できるようにした。マーケティングシステムでは、タブレットPCやスマートフォンでその場でスキャンし、売れた商品や問い合わせを受けた商品の情報、営業活動で得た情報を入力できるようにした。

ソフト倉庫管理システム(WMS)
ソフトクラウド型販売管理システム
ソフトマーケティングシステム
その他ハンディターミナル
その他バーコードリーダー

新しい製品・サービス:バーコードを基軸に受注・販売・在庫・営業を連携させたクラウド型の業務管理システム

事業の効果

約7,000アイテムの所在をリストから探す作業から解放された。在庫の所在や数量が明確になり、出張先でもリアルタイムで状況を把握できるようになった。手入力の手間が大幅に削減され、顧客からの問い合わせにも迅速に対応できるようになった。蓄積された営業情報により売れ筋商品の見極めや説得力のある提案ができ、営業力が大きく強化された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組との一貫性は読めず、課題として営業・受発注・在庫管理の業務管理ができていなかった点が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場や競合の分析は書かれていないが、従業員3人で約7,000アイテムの在庫管理に課題があったことはうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    倉庫へ確認に行かないと回答できない、売れ筋が把握できないという課題を示し、システム導入で解決を図った流れが具体的。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上増大や効率化の方向は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員3人の体制は書かれているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客からの問い合わせへの迅速な対応や売れ筋商品の見極めによる提案力向上が書かれ、選ばれる理由の一端が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の活用計画として売上増大や在庫管理の効率化が書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    紙製品の輸入販売でのクラウド型在庫管理・バーコード連携という点で独自性がうかがえるが、市場での水準は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    手入力の手間が大幅に削減された、所在確認の作業から解放されたという効果は書かれているが、数値的な費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献4

    バーコードとクラウドを連携させ、どこからでも受注入力できる先端的なシステムの活用が具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    クラウドとバーコードによるデジタル化の取組はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及2

    徳島市での事業であることは書かれているが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

導入したシステムを十分に活用し、無駄のない効率的な売上増大と、実際に売れる商品に絞った在庫管理を実現させる。説得力のある提案で売り場の維持・確保につなげる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。