ものづくり補助金平成26年度製造業徳島県

高回転・高速用帯鋸歯型目立機と小型カメラ搭載によるマイクロ目立機の導入計画

徳島製材団地協同組合

この事例のポイント

  • 県内各製材工場から求められる製材製品の増産に応える体制づくりが必要だった。
  • 県内各製材工場の増産を支えるため、高回転・高速用のKV型歯形を形成できる目立機械を導入した。
  • 工場内の目立機械が高度化し、目立ての効率化と加工研磨時間の短縮につながり、一定の評価を得た。

事業者のプロフィール

事業者名徳島製材団地協同組合
所在地徳島県 徳島市
業種木材・木製品製造業
従業員数7人
資本金4.791億円
設立1969年

事業の背景

国の成長戦略により2020年までに木材自給率を50%以上にすることが示され、徳島県でも県産材素材生産を10年で倍増させる戦略と併せ、「とくしま木材利用指針」条例が施行された。これにより県内の製材工場は木材製品の増産を迫られていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力県内各製材工場から求められる製材製品の増産に応える体制づくりが必要だった。
  • 品質・精度製材品の品質を高度化するため、帯鋸の目立ての精度を上げる必要があった。

やったこと

県内各製材工場の増産を支えるため、高回転・高速用のKV型歯形を形成できる目立機械を導入した。あわせて、小型カメラを搭載したマイクロ目立機械を導入し、品質の高度化を図った。KV型歯形はオガ屑の掃けが良く、製材時の直進性が増して鋸割れが減り、製材効率が向上する。連続使用時間が長く消費電力の低減効果もあるため、KV型歯形帯鋸を各製材工場に提案・普及を進めた。導入機は目立挽き肌装置が本体と一体で安定研磨でき、単石ダイヤのドレッサーで砥石形成を一定に保てる。歯型切り替えハンドルでKV型、背盛型、ストレート型に変更でき、カメラのモニターで歯先のエッジを確認できる。

加工機高回転・高速用帯鋸歯型目立機械
加工機小型カメラ搭載マイクロ目立機械

事業の効果

工場内の目立機械が高度化し、目立ての効率化と加工研磨時間の短縮につながり、一定の評価を得た。目立機の導入により歯型形成と研磨が常に一定に保たれ、歯型の切り替えや研磨状態の確認も容易になった。今後の増産要請に対応可能と判断しており、出荷先工場での切削効果を検証していく。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    国の木材自給率50%以上の方針と県の増産要請に応える体制づくりが必要だったと書かれるが、過去の取組との連続性は具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県内製材工場の増産需要や高速用KV歯形の特徴は書かれるが、市場シェアや自社の経営資源の強みは数字を伴って示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    増産要請への対応と目立機の高度化・研磨時間短縮という課題認識はあるが、付加価値向上につながる数値目標までは示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の増加や賃上げを示す目標値は書かれておらず、わずかに効果の方向性がうかがえる程度である。

  • 事業を進める体制3

    機械メーカー、県内機械店、関係機関の協力体制と従業員7人の規模が書かれるが、遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    KV型歯形で掃けが良く直進性が増し、鋸割れ減少と消費電力低減があると具体的な製品価値が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    出荷先工場での切削効果を検証していくとあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達2

    出資金額47,910万円の記載はあるが、補助事業を遂行するための資金調達の見込みは書かれていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    高速用歯形やマイクロ研磨仕上げ帯鋸の需要拡大は書かれるが、分野の認知度や高価格化の裏付けは示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    木材自給率目標や県産材生産倍増という政策背景と製材品増産の必要性が書かれ、国が支援する理由はある程度読み取れる。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献2

    小型カメラのモニターで歯先を確認できる点は書かれるが、サプライチェーンへの波及やイノベーションの記述は乏しい。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    県産材素材生産を10年で倍増する戦略と製材工場の増産に言及し、木材分野の成長に資する方向性が読み取れる。

  • 地域経済への波及3

    県西部・県南部での高速用歯形の需要拡大を図るとあり、地域の製材業の成長に寄与する方向性が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

これまで取引のなかった県西部・県南部における高速用歯形並びにマイクロ研磨仕上げ帯鋸の需要拡大を図り、機械メーカーや県内機械店、関係機関の協力のもと情報収集を行って販路拡大に努める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。