回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社 高洋商会
成果形鋼切断時間 3分→0.5分
| 事業者名 | 株式会社 高洋商会 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 岸和田市 |
| 業種 | 木材・木製品製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス,精密加工 |
| 従業員数 | 40人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1981年 |
同社は昭和56年創業で、土木・建築の躯体工事に使う木製コンクリート型枠の企画・設計、製造・販売を行う。主力は高速道路や鉄道のトンネル、橋梁など土木工事向けで、透明樹脂コンクリート型枠「ミエールフォーム」が全国規模で注目を集め、新たな取引先の拡大につながっていた。型枠を支える鋼製支保工まで自社一貫で対応できるのが強みである。
抱えていた課題
やったこと
ものづくり補助金で、曲面加工が可能で加工能力の高いNCルーターと関連ソフトを導入した。CAD/CAM システムにより最適な円形加工条件の設定もできるようになった。平成28年には鋼材加工用にドリルバンドソーを導入し、形鋼の切断からボルトの穴開け加工までを自動化した。鋼材の送り出しも自動化している。
| 加工機 | NCルーター |
|---|---|
| ソフト | CAD/CAMシステム |
| 加工機 | ドリルバンドソー |
新しい製品・サービス:透明樹脂コンクリート型枠「ミエールフォーム」
NCルーターの導入で曲面加工の効率と加工精度が向上し、手作業と同等の精度を保ったまま加工できるようになった。ドリルバンドソーの導入で形鋼切断と穴開けが自動化され、品質精度の確保と省力化にも貢献した。透明型枠の生産増強により受注増加への対応力が高まり、生産効率のさらなる向上が見込まれる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成20年からの透明型枠製品化や鋼材加工の拡充など過去の取組の流れはうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
ゼネコンへの浸透や鉄工部も含む自社一貫対応が強みと書かれ、トンネル・橋梁の需要増にも触れており外部環境と強みの対応が読み取れる。
加工効率の課題(手作業の製作効率化)や人員配置の削減は書かれるが、高付加価値化の数値目標は示されていない。
付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、加工時間短縮(3分→30秒)程度しかうかがえない。
従業員40名、最近2年で若手10名採用、育成注力と記載があり人材面はうかがえるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。
透明型枠がコンクリート打設品質を確保できる点で選ばれ、アクリル樹脂製で透明度が高いと具体的に書かれている。
2019年の本社・鉄工部の統合移転予定や今後の生産効率向上方針は書かれるが、遂行スケジュールや課題解決方法は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
透明型枠は曲面加工を伴う特殊型枠として注目されたと書かれるが、普及度や高水準の高価格化を示す記述は薄い。
防災・老朽化対策によるインフラ更新やリニア新幹線工事など社会的需要に触れており、国が補助する理由の一端がうかがえる。
加工スピード1.5倍や人員3名から2名への削減は書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
NCルーターとCAD/CAMによる加工条件設定は書かれるが、サプライチェーン全体へのイノベーション貢献は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
大阪府岸和田市の地域に拠点を置き、若手採用や雇用に触れるが、地域経済の牽引への言及は具体性が薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
防災面や老朽化対策によるインフラ更新、リニア新幹線工事の本格化により、トンネルや橋梁などの特殊型枠の需要は今後も伸びるとみられる。今後は営業力の強化に重点を置く。
透明度の高さが違う
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった