ものづくり補助金平成26年度学術研究、専門・技術サービス業徳島県

ITを活用したカンボジア王国における蟯虫検査ビジネスの展開

株式会社スペック

この事例のポイント

  • 少子高齢化の影響や検査単価の下落により、売上の維持が困難になってきている。
  • 検査技師のいないカンボジア王国で蟯虫検査業務を展開するため、ITを活用したシステムを開発した。
  • カンボジア王国内の営業リストが作成済みで、現地スタッフがすでに営業活動を開始している。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社スペック
所在地徳島県 徳島市
業種技術サービス業
従業員数20人
資本金1,000万円
設立1981年

事業の背景

当社は県登録衛生検査所として検査業を展開しており、特に蟯虫検査は西日本においてトップシェアを誇る。少子高齢化の影響や検査単価の下落を受け、売上の維持が困難になってきた。また法改正により学校の健康診断項目から省略可能とされ、収益性の確保が困難になってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑少子高齢化の影響や検査単価の下落により、売上の維持が困難になってきている。
  • 生産能力法改正で学校の健康診断項目から省略可能とされ、収益性の確保が困難になってきている。

やったこと

検査技師のいないカンボジア王国で蟯虫検査業務を展開するため、ITを活用したシステムを開発した。カンボジアで採取した検体を日本から リアルタイムに検査し、書面またはメールで検査結果を通知できる仕組みとした。受付から検査結果報告までの業務フローを洗い出し、検査経験のない者による入力や不正を防止するよう設計した。開発言語はPHP、データベースはPostgreSQLを採用し、セキュリティに配慮したネットワークも同時に構築した。ログイン機能、検体データ管理機能、顕微鏡画像のアップロード機能、バックアップ機能などを順次作成し、テスト運用とセキュリティチェックを経て完成させた。

ソフト顕微鏡画像アップロード機能を含む検査システム

新しい製品・サービス:ITを活用したカンボジア王国における蟯虫検査システム

事業の効果

カンボジア王国内の営業リストが作成済みで、現地スタッフがすでに営業活動を開始している。100社以上の施設のリスト化が終了している。日本に居ながら現地検体を検査できる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    県登録衛生検査所として検査業を展開し、蟯虫検査で西日本トップシェアとある。既存事業の延長として海外展開を位置づけている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    西日本トップシェアの蟯虫検査の強みを、検査単価下落や健康診断項目の省略という外部環境の変化と結びつけて説明している。

  • 課題の認識と解決4

    少子高齢化、検査単価の下落、健康診断項目の省略による収益減という課題を示し、カンボジア展開で解決する方向を述べている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    現地スタッフが営業活動を開始したとあるが、体制の人数や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    検査技師のいない現地で日本から遠隔検査する価値や、100社以上の施設リスト化による顧客ターゲットがうかがえる。

  • 事業化までの道筋3

    受付から報告までのフロー設計、PHP等の採用、テスト運用とセキュリティチェックを経た完成という段取りが書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    遠隔で蟯虫検査を行う海外展開は、国内でも一般的でない取組とうかがえるが、普及度の具体的な記述はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    検査技師不足の現地で新たな検査需要を生む点はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    IT活用により、カンボジアで採取した検体を日本でリアルタイムに検査する仕組みを開発したと具体的に書かれている。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    後発後進国への展開を検討すると書かれているが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

本事業モデルは日本の検査技術を活用したコンテンツとして有意義である。今後はカンボジアのみならず、ベトナム、ミャンマー、スリランカ、ラオスなど後発後進国への展開を検討する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。