ものづくり補助金平成26年度建設業徳島県

動力挿管機能の付加による排水管エアー洗浄システムの高機能化プロジェクト

株式会社山全

この事例のポイント

  • 建設工事現場の排水管内洗浄に一般的に使われる高圧洗浄機は、ボーリング孔深部への挿入が難しく、ホースの破裂や大量の水の確保などがあり、効率と安全性に課題が多い。
  • 挿管・排管作業時の作業者の負担を減らすため、挿管・排管装置の試作開発を行った。
  • 動力源を洗浄装置のエアコンプレッサーにしたことで、感電の恐れのある電力が不要となった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山全
所在地徳島県 三好市
業種総合工事業
技術分野機械制御
従業員数60人
資本金5,000万円
設立1977年

事業の背景

株式会社山全は建設業を営み、自社開発の排水管エアー洗浄システムを販売している。既存の高圧洗浄機と比べて安全性や効率性、使用水量の削減などの利点があり、当社への工事受注や装置の需要拡大が期待されている。一方で、挿入・排出作業時の作業者の負担軽減が求められていた。そこで動力挿管機能を付加し、さらなる販売拡大を図ることにした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力建設工事現場の排水管内洗浄に一般的に使われる高圧洗浄機は、ボーリング孔深部への挿入が難しく、ホースの破裂や大量の水の確保などがあり、効率と安全性に課題が多い。
  • 人手・技能自社開発の排水管エアー洗浄システムは圧縮空気と水で課題を解決したが、洗浄器具の排水管内部への挿入・排出は人力作業のため、作業者の負担が大きい。

やったこと

挿管・排管作業時の作業者の負担を減らすため、挿管・排管装置の試作開発を行った。課題の一つ目は操作性と安全性の両立で、簡単なレバー操作のみで作業できるようにし、徹底的な軽量化を行い、運搬時には分割可能な構造とした。二つ目は人力で運搬・設置できる装置サイズとすることで、装置の動力源を洗浄装置と共有し、エアコンプレッサーを使う構成とした。ユニット重量は70kg程度に抑えた。

その他動力挿管機能付加システム

新しい製品・サービス:動力挿管機能付加システム(排水管エアー洗浄システムの高機能化)

事業の効果

動力源を洗浄装置のエアコンプレッサーにしたことで、感電の恐れのある電力が不要となった。ユニット重量は70kg程度と軽量で、斜面などへの設置も可能になり、運搬と設置の省力化が図れる。軽量かつ分割可能な構造により、立坑など難易度の高い現場の作業効率化が実現でき、挿管・排管作業の労力は大幅に軽減された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均1.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の排水管エアー洗浄システムを自社開発しており、その改良(動力挿管機能付加)として位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    既存の高圧洗浄機より安全性や効率性で優れる点はうかがえるが、市場動向や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    挿排管作業の人力負担という課題を挙げ、動力化で解決する方策が示されているが、高付加価値化や成長への数値的な道筋は薄い。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業負担の大幅軽減とあるが、目標値や賃上げ・付加価値額の数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    既存顧客への販売拡大や工事受注拡大が期待されると述べ、ユーザーは示唆されるが、ターゲットの具体化は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は既存販売ルートを活用した販促活動を行うとあるが、スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    高圧洗浄機が一般的な中で、動力挿管機能で差別化するとうかがえるが、高水準の高価格化などの根拠は書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    建設現場の安全性や作業効率の向上は述べられているが、経済波及や雇用創出の記述は見当たらない。

  • 費用対効果2

    ユニット重量約70kgや感電の恐れがない点は示されるが、投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県三好市の立地は示されるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

作業の効率化や安全性、コスト削減効果により、当社への工事受注の拡大や装置への需要の高まりが期待できる。今後は既存の販売ルートを活用し、新たな需要の掘り起こしを含めた積極的な販促活動を行っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。