ものづくり補助金平成26年度製造業徳島県

鉄骨・鉄鋼材の高性能機械導入による加工速度の改善と作業簡素化の実現

株式会社渡辺鉄工所

成果生産能力の向上(最大50%)

この事例のポイント

  • 建築鉄骨の溶接部開先加工工程の設備は処理能力が低く、全工程のボトルネックとなって生産性を低下させていた。
  • 新型のH形鋼自動開先加工機を導入した。
  • 生産能力の向上(最大50%)。新型のH形鋼自動開先加工機の導入により、各工程間のタイムラグが解消され、工場全体の最適化が達成されて大幅に生産効率が向…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社渡辺鉄工所
所在地徳島県 三好市
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,製造環境
従業員数25人
資本金1,000万円
設立1965年

事業の背景

当社は徳島県三好市で建築鉄骨の製造を行っている。建築鉄骨の製造工程は、孔開け、切断、表面処理、溶接部開先加工の順になっており、切断工程と表面処理工程は近年高性能機種へ入れ替えを済ませていた。一方で開先加工工程の設備は市場の要求を満たせていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力建築鉄骨の溶接部開先加工工程の設備は処理能力が低く、全工程のボトルネックとなって生産性を低下させていた。
  • 集客・繁閑開先加工設備の仕様が市場の要求を満たせず、本来受注できる案件を失注する機会損失が発生していた。
  • 納期・工程開先加工機は一方向ずつの加工のため、クレーンで鉄骨を180度方向転換する必要があり、加工時間が長く、方向転換時に隣の工程を一時中断させていた。
  • 人手・技能方向転換時に隣の工程を中断させるなど、作業の安全面にも問題があった。

やったこと

新型のH形鋼自動開先加工機を導入した。この機械は鉄骨を往復で加工することができ、従来必要だったクレーンによる180度方向転換の作業が不要になった。これにより他工程を中断させる必要もなくなり、各作業工程間に生じていたタイムラグを解消した。取り扱い操作も簡素化され、作業の安全性が向上した。

加工機H形鋼自動開先加工機(新型・高性能)

事業の効果

  • 生産能力の向上(最大50%)

新型のH形鋼自動開先加工機の導入により、各工程間のタイムラグが解消され、工場全体の最適化が達成されて大幅に生産効率が向上した。生産能力は最大50%向上し、機会損失も解消された。方向転換作業が不要になったことで作業の安全性も向上し、コンピューターによる自動制御で省力化と収益性の向上が期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の設備更新に触れるが、経営戦略上の位置付けや一貫した方針までは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    市場の要求を満たせず機会損失が生じていたと書かれるが、強み・弱みの分析や競争優位の記述は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    開先加工工程をボトルネックと特定し、生産能力最大50%向上と機会損失解消という具体的成果が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産能力の向上を最大50%と数値で示すが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    体制や人材について、従業員一同での取組みと資本金・従業員数25人の記載がわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    受注拡大の見込みに触れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    導入の手順と生産効率向上の流れは書かれているが、スケジュールや中長期の検証内容は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    高性能開先加工機の導入は述べられるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    生産能力最大50%向上と機会損失の解消が示されるが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    コンピューターによる自動制御の導入は読み取れるが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献までは書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県三好市という地域での事業だが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産効率の大幅な向上により機会損失が回避できるため、受注の拡大が見込める。また、コンピューターの自動制御による省力化で収益性の向上を期待している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。