ものづくり補助金平成26年度建設業香川県

高周波誘電加熱技術による高品質化と生産体制の強化

高陽建設株式会社

成果接着スピードが大幅に改善され、従来より約3.5倍のスピードで生産が可能となった。

この事例のポイント

  • 高品質住宅の供給において、木製枠材や無垢家具の製品精度と製造スピードの改善が大きな課題となっていた。
  • 本事業で高周波誘電加熱技術を応用した「高周波板はぎ・枠組み・縁貼り接着機」を導入し、生産スタイルを一新した。
  • 接着スピードが大幅に改善され、従来より約3.5倍のスピードで生産が可能となった。接着スピードが従来より約3.5倍となり、生産が大幅に効率化した。

事業者のプロフィール

事業者名高陽建設株式会社
所在地香川県 高松市
業種総合工事業
技術分野デザイン,製造環境,接合・実装
従業員数38人
設立1960年

事業の背景

他社との差別化路線の成功により、近年売上は増加した。一方で、受注の伸長に対して完工させるだけの生産能力が間に合わない状態が続いていた。生産能力の向上と品質の確保は並行して対応する必要があり、大工の技術向上と継承が課題であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度高品質住宅の供給において、木製枠材や無垢家具の製品精度と製造スピードの改善が大きな課題となっていた。
  • 生産能力受注の伸長に対して、完工させるだけの生産能力が追いついていない状態が続いていた。
  • 人手・技能大工の技術向上と継承による生産能力の確保が問題点となっていた。
  • 新製品・新技術先進技術を取り入れた業務改善が急務であった。

やったこと

本事業で高周波誘電加熱技術を応用した「高周波板はぎ・枠組み・縁貼り接着機」を導入し、生産スタイルを一新した。この機械は精密加工と接合・実装に関わる先進技術を用いたもので、非加熱木材自体を発熱体にして高周波誘電により加熱する。これにより製品の品質を損なうことなく乾燥と接着が可能になった。

加工機高周波板はぎ・枠組み・縁貼り接着機

事業の効果

  • 接着スピードが大幅に改善され、従来より約3.5倍のスピードで生産が可能となった。

接着スピードが従来より約3.5倍となり、生産が大幅に効率化した。木材の乾燥むらが少なくなり、木製品特有の乾燥収縮がおさえられて品質が安定した。材料の歩留まりも飛躍的に向上した。機械化により作業時間が短縮され、下駄箱の製作では約15時間の短縮につながりコストダウンにも寄与した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    他社との差別化路線の成功を背景に、接着機の導入で生産能力を高める流れが読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体性が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高品質・多品種少量生産への対応が差別化の強みとされているが、市場動向や競合との比較データは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    受注伸長に生産能力が追いつかない課題を明示し、接着スピード約3.5倍で解決する構成になっており、課題認識は具体的。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    接着スピード約3.5倍、下駄箱製作で約15時間短縮と数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員38名、平均年齢28.1歳の大工を社員化して育成する体制が示されるが、事業遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質住宅や乾燥むらの抑制など製品価値は書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    技術継承のための新しい仕組みに着手とあるのみで、スケジュールや遂行方法の記載はうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高品質・多品種少量生産で他社との差別化を図る点は読み取れるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    大工技能の育成や雇用の確保、技術継承を長期に可能にする点は読み取れるが、波及効果の定量的な示しは乏しい。

  • 費用対効果3

    約15時間の時間短縮や材料歩留まりの向上は読み取れるが、補助金投入額と付加価値増加の関係は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    高周波誘電加熱という先進技術を用いた生産方式の改善は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は示されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    中型工務店から大型工務店への脱皮が示されるが、日本経済の構造転換に資する分野への進出は読み取れない。

  • 地域経済への波及3

    豊かな地域づくりへの貢献や地域活性事業への言及があるが、地域の特性を活かした経済成長への具体的な記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

受注の伸長により、中型工務店から大型工務店へ脱皮し、安定した経営基盤を構築する。大工技能の育成や雇用の確保を長期に渡り可能とし、技術継承の新しい仕組みづくりに着手する。品質に優れた建築を地域に供給し、豊かな地域づくりに貢献していく。

事業者の声

「時とともに深まる家」づくりを守り続けたい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。