ものづくり補助金平成26年度農業、林業愛媛県

河内晩柑の洗浄・選果機導入による生産能力向上

株式会社あいなんマザーズ

成果洗果での汚れ除去率 60%→95%

この事例のポイント

  • 出荷量の増加に伴い作業量が増え、特に旬の繁忙期には手作業かつ専門化された洗浄・乾燥・選別などの工程に時間がとられ、出荷が遅れるケースが発生していた。
  • これまで6工程(①搬入②洗果③選果機へ運搬④選果⑤水分拭取⑥梱包・出荷)で作業場も分かれていたが、機械化で品質維持と効率化が期待できる②③④⑤を1工程に短縮する設備を検討し、オー…
  • 洗果での汚れ除去率 60%→95%。洗浄と選果を一工程にまとめ、総工程時間が短縮され品質も向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社あいなんマザーズ
所在地愛媛県 愛南町
業種農業
技術分野製造環境
従業員数20人
資本金160万円
設立2008年

事業の背景

当社は、グループ会社が生産した河内晩柑(かわちばんかん)の加工・出荷を全国に行う販売会社である。愛媛県愛南町は河内晩柑の産地として日本一の生産量を誇る。味の良さと販促努力により顧客・注文数は近年増加傾向にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力出荷量の増加に伴い作業量が増え、特に旬の繁忙期には手作業かつ専門化された洗浄・乾燥・選別などの工程に時間がとられ、出荷が遅れるケースが発生していた。
  • 品質・精度新鮮なほど美味しい河内晩柑の特性から、常に早期出荷を可能にして品質を維持できる作業工程の再構築が課題となっていた。

やったこと

これまで6工程(①搬入②洗果③選果機へ運搬④選果⑤水分拭取⑥梱包・出荷)で作業場も分かれていたが、機械化で品質維持と効率化が期待できる②③④⑤を1工程に短縮する設備を検討し、オーダー選果機を導入した。専用選果機により、洗浄と選果を同時に行えるようにした。ドラム数を増やし、精度を高めるため角度を付けることで、6段階の自動選別を実現している。

加工機オーダー選果機(洗果・選果一体型)

新しい製品・サービス:旬の新品種「はるか」の販売を開始した。

事業の効果

  • 洗果での汚れ除去率 60%→95%
  • 良品率が1.5%上昇した

洗浄と選果を一工程にまとめ、総工程時間が短縮され品質も向上した。洗果では汚れの95%(従来60%)を除去でき、ブラシを柔らかく丈夫な素材に替えて傷も付きにくくなり、痛み・腐り率が減少した。良品率は1.5%上昇した。工程エリアの減少でスペースが生まれ、副資材の一括購入によるコストダウンも期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    顧客・注文数が近年増加傾向と書かれ、販促努力にも触れるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    河内晩柑の味の良さと顧客・注文の増加に触れるが、競争優位性や自社の強み・弱みの分析までは書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    出荷遅れや作業工程の再構築が課題と明記され、6工程を1工程に短縮する選果機導入で解決を図る計画が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    良品率1.5%上昇など導入後の数値はあるが、付加価値や賃上げに関する今後の目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数20名とグループ会社の存在はわかるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の記述はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    新鮮で高品質な河内晩柑の提供を掲げ、全国の一般顧客・法人顧客を対象とする点と、顧客満足度向上の狙いが書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は法人取引にも取り組み出荷量を増やす方針が示されるが、スケジュールや課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    河内晩柑は地域の特産品として書かれるが、高水準の高付加価値化や高価格化を図る内容は読み取れない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    河内晩柑の知名度向上を通じて愛媛県・愛南町の地域活性化や雇用創出につながると、一般的な効果が述べられている。

  • 費用対効果2

    良品率1.5%上昇や出荷工数の削減は書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    愛南町が河内晩柑の産地として日本一の生産量を誇ると明記され、地域特性を活かした事業と地域の雇用創出が示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

出荷工数の削減により生産・営業部門への増員が可能となり、品質向上や販促活動、需要拡大につながる活動に注力できると考えている。今後は個人顧客だけでなく法人取引にも積極的に取り組み、出荷量を増やして河内晩柑の知名度向上、愛媛県・愛南町の地域活性化や雇用創出につなげたいとしている。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。