ものづくり補助金平成26年度製造業愛媛県

自動タオルヘム縫製機導入による内製化並びに納期短縮事業

有限会社川又タオル

成果ヘム縫い処理枚数 400枚/日→3,000枚/日

この事例のポイント

  • ヘム縫い職人が高齢化し、70代3人・60代4人・50代3人と担い手が不足している。
  • 自動タオルヘム縫製機を導入し、ヘム縫いとタグ付作業を社内で内製化した。
  • ヘム縫い処理枚数 400枚/日→3,000枚/日。自動タオルヘム縫製機の導入によりヘム縫いを内製化し、従来7日間かかっていた作業が当日対応となり納期が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社川又タオル
所在地愛媛県 今治市
業種繊維工業
技術分野機械制御
従業員数11人
資本金500万円
設立1987年

事業の背景

昭和27年の創業以来、国産タオルの製造販売を行っている。仏事タオルは全国へ、リネンタオルはホテル向けを主体に東日本のリネン業者へ販売している。近年は特殊糸を使った光沢のある高級タオルを開発し、冠婚葬祭互助会のカタログに掲載されたことから仏事用タオルの受注が増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能ヘム縫い職人が高齢化し、70代3人・60代4人・50代3人と担い手が不足している。
  • コスト・採算ヘム縫いを外注に出しており、外注費が増加している。
  • 納期・工程外注に出すため納期が長期化し、昨年は大口の引き合いをヘム縫いの納期が間に合わずに断った。
  • 品質・精度職人によって縫製の品質にばらつきが生じている。

やったこと

自動タオルヘム縫製機を導入し、ヘム縫いとタグ付作業を社内で内製化した。従来は社内で耳巻を行い1枚ごとに裁断して外注に出していたが、裁断も不要となり、裁断の時間短縮と裁断担当者の縫製への配置転換が可能となった。導入後は手動で400〜500枚しか処理できなかったものが、1日あたり3,000枚の縫製が可能となった。

加工機自動タオルヘム縫製機
加工機耳縫製用ミシン3台
加工機ヘム縫製用ミシン6台

事業の効果

  • ヘム縫い処理枚数 400枚/日→3,000枚/日
  • 外注にかかる時間 7日→0日
  • 外注費 50万円→0万円

自動タオルヘム縫製機の導入によりヘム縫いを内製化し、従来7日間かかっていた作業が当日対応となり納期が大幅に短縮された。平均50万円かかっていた外注費が削減され、コスト面の改善につながった。1日あたり3,000枚の縫製が可能となり、大口の注文にも対応できるようになった。これにより、スポットの大口案件も積極的に受注して売上増加につなげる見通しである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読み取れず、経営戦略上の位置付けも明記されていない。ヘム縫い内製化が受注拡大の目的として示されるのみ。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    今治ブランドタグ対応やホテル・リネン業者向け販売など強みはうかがえるが、市場動向との関係の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    ヘム縫い職人の高齢化、外注費の増加が課題として具体的に示され、内製化で納期短縮と受注拡大を図る点が整理されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    外注費の削減や1日3,000枚の縫製能力が示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    ヘム縫い職人の人数や担当者の配置変更は書かれているが、補助事業を遂行する体制の詳細は限定的。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    今治ブランドタグ対応や大口・スポット案件の受注方針は書かれるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の成果は書かれるが、中長期の課題検証や遂行スケジュールについての記述はほぼない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    特殊糸の光沢ある高級タオルや今治ブランドタグへの言及はあるが、高付加価値化の水準や分野の普及度は数値で示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    職人不足や外注先の廃業懸念が触れられ、地域の自動ヘム縫い機能の確保に言及があるが、国が補助する理由の記述は弱い。

  • 費用対効果4

    平均50万円の外注費削減、手動400〜500枚から1日3,000枚への処理能力向上など、数字で費用対効果がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    自動ヘム縫製機の導入は示されるが、先端的デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献はほとんど書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    今治市内の地域の自動ヘム縫い業者の存在に触れるが、地域経済の成長を牽引する記述は限定的。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

スポットの大口案件に対応可能となったことから、スポット案件も積極的に受注し、売上増加につなげていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。