ものづくり補助金平成26年度製造業愛媛県

作図からNCプログラムの連動体制を構築するためのCADソフトとNC旋盤の導入

エヒメセラム株式会社

成果数日かかっていたプロセスに要する時間が短縮され、大幅なコストダウンが図られた。

この事例のポイント

  • 海外需要向けのRoHS対応(鉛フリー)半田を使用する製品は、現在の設備では碍子からの製造が困難であった。
  • 製作図面作成とNCプログラミングを簡単かつスピーディーに行えるCAD/CAMソフトを導入し、それに連動する碍子専用の新型NC旋盤を導入した。
  • 数日かかっていたプロセスに要する時間が短縮され、大幅なコストダウンが図られた。CAD/CAMソフトと碍子専用新型NC旋盤の導入により、これまで困難だった複雑な形状の製品も短時間でプログラムを作成で…

事業者のプロフィール

事業者名エヒメセラム株式会社
所在地愛媛県 愛媛県伊予郡砥部町
業種窯業・土石製品製造業
技術分野機械制御,情報処理,製造環境
従業員数36人
資本金1,000万円
設立1950年

事業の背景

創業は昭和22年で、昭和25年に法人化した。中四国で唯一の碍子製造会社として、四国電力・中国電力向けの電柱上変圧器用碍子で高いシェアを持つ。流通自由化により同業他社の参入でシェア減少が危惧されている。進相コンデンサ用碍子は国内シェア60%程度を占める。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術海外需要向けのRoHS対応(鉛フリー)半田を使用する製品は、現在の設備では碍子からの製造が困難であった。
  • 生産能力制御部の記憶容量が小さい既存のNC旋盤では、大容量のプログラムを要する大型製品や複雑形状の製品の加工ができなかった。
  • 人手・技能プログラム作成に専門スキルが必要で、作成に数日かかっていた。

やったこと

製作図面作成とNCプログラミングを簡単かつスピーディーに行えるCAD/CAMソフトを導入し、それに連動する碍子専用の新型NC旋盤を導入した。新型NC旋盤は弊社用に特注したもので、制御部の記憶容量が大きく、大型製品や複雑形状の製品の加工に対応できる。既存のNC旋盤は購入から20年以上経過し、記憶容量が小さいためプログラムに大容量が必要な複雑形状の碍子の切削は困難だった。CAD/CAMソフトとNC旋盤の連携によりプログラムの一元化を図った。

ソフトCAD/CAMソフト
加工機碍子専用新型NC旋盤

事業の効果

  • 数日かかっていたプロセスに要する時間が短縮され、大幅なコストダウンが図られた。

CAD/CAMソフトと碍子専用新型NC旋盤の導入により、これまで困難だった複雑な形状の製品も短時間でプログラムを作成できるようになった。プログラム作成の時間が短縮され、大幅なコストダウンが図られた。これまで受注を断念していた複雑形状の製品の受注生産が可能となり、新規受注開拓が期待される。新製品・試作品への対応も短期間化し、受注品目の拡大や受注先の新規開拓による営業競争力の強化が可能となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の碍子製造と金属加工の事業を基盤に、複雑形状品への対応を進める流れが読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    中四国唯一の碍子製造会社で国内シェア60%程度、四国電力・中国電力向けに高いシェアを持つ強みと、同業参入による減少懸念が書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    既存NC旋盤が20年以上経過し、プログラム作成に数日かかっていた課題を認識し、CAD/CAM連動の新型NC旋盤で解決を図っている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    プログラム作成の時間短縮は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標数値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員36名や設立年などは書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    海外向けRoHS対応品の依頼増加や複雑形状品の新規需要など、ニーズの裏付けは読み取れるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の活動として既存先への新規受注や他地域電力会社向け製品の展開が示されているが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    碍子の複雑形状品への対応は書かれているが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準までは具体的に示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    電力インフラ向け碍子の供給を担う点はうかがえるが、雇用創出や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    プログラム作成時間の短縮と大幅なコストダウンが書かれているが、投入額に対する効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    CAD/CAMとNC旋盤の連携によるプロセスのIT化が書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    愛媛県砥部町で碍子を製造し電力会社向けに販売する地域拠点が書かれているが、地域経済の牽引への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

複雑形状の製品製造が可能となったことで、新製品・試作品への対応にかかる時間が短縮できるため、既存先からの新たな受注につなげていく。また、売電事業を見据え、他の地域電力会社向け製品の生産や新規顧客開拓を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。