ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業愛媛県

異物検知機及び折込み・集積装置導入による手袋型シート製造機の品質及び生産能力の向上

株式会社本田洋行

成果生産速度 5秒/枚→1.6秒/枚

この事例のポイント

  • 国内外の同業他社との価格競争に巻き込まれる機会が多く、事業の伸展が難しくなっている。
  • 品質及び生産性向上を目的に、オリジナル商品「手袋型ウェットシート」の製造設備を改造した。
  • 生産速度 5秒/枚→1.6秒/枚。薬液含浸装置、折込み装置、集積装置の改造により、生産速度は5秒/枚から1.6秒/枚になり、生産能力は5,000枚/日か…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社本田洋行
所在地愛媛県 四国中央市
業種その他の卸売業
技術分野機械制御
従業員数51人
資本金1,000万円
設立1956年

事業の背景

昭和23年の創業以来、製紙関連業界向けの卸業者として事業を行っている。近年、国内外の同業他社との価格競争に巻き込まれる機会が多く、事業の伸展が難しい情勢となっている。そのため、開発担当の取締役の強い想いと将来への危機感が会社を動かし、最終製品の開発に取り組んだ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑国内外の同業他社との価格競争に巻き込まれる機会が多く、事業の伸展が難しくなっている。
  • 新製品・新技術業界に先駆けた最終製品を開発し、大手量販店の取引を増やすとともに、医療・介護用の新たな販路を求める必要があった。
  • 生産能力手袋型ウェットシートの製造で、原反の異物を手作業で除去しており、品質確保と生産速度に課題があった。

やったこと

品質及び生産性向上を目的に、オリジナル商品「手袋型ウェットシート」の製造設備を改造した。品質向上のため、画像センサーで製品に付着した異物を検出する装置を導入した。生産性向上のため、1枚ごとに薬液を含浸する装置、手袋を自動で2つ折りにする装置、指定枚数で自動積層する装置を導入した。

検査測定異物検査カメラ(画像センサーによる異物検出装置)
加工機薬液含浸装置
加工機折込み装置
加工機集積装置

新しい製品・サービス:手袋型ウェットシート

事業の効果

  • 生産速度 5秒/枚→1.6秒/枚
  • 生産能力 5,000枚/日→16,000枚/日
  • 加工コストも約3分の1程度となった

薬液含浸装置、折込み装置、集積装置の改造により、生産速度は5秒/枚から1.6秒/枚になり、生産能力は5,000枚/日から16,000枚/日となった。人員3名は変わらず生産能力は3倍以上になった。異物検査カメラの導入で規格以上の異物を自動で検知できるようになり、品質が安定した。加工コストも約3分の1程度となり、安定した収益を生み出す体制ができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の製紙関連卸から手袋型ウェットシートの開発へ進んだ経緯は書かれるが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手量販店の取引増加や同業他社との価格競争が背景に述べられ、市場環境と自社製品の関係が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    価格競争という課題に対し、手袋型シートの開発と生産設備改造で対応した流れが書かれ、課題と解決策の対応が読み取れる。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    生産能力が5,000枚/日から16,000枚/日へ3倍以上、加工コスト約3分の1と数字で成果が示されている。

  • 事業を進める体制2

    2〜3名の増員計画や大手取引に耐える管理体制への言及はあるが、補助事業を遂行する体制の詳細は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    介護用・ペット用・防災用の3分野を狙い、拭きにくさを克服した手袋型である点など選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    医療・介護向けの販路拡大や医療機器への参入目標は示されるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    業界初の手袋型ウェットシートの開発であることが書かれ、同分野で高付加価値化を図る点が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    約3倍の生産能力向上と加工コスト約3分の1の削減により、投資に対する効果が具体的な数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    画像センサーによる異物検知の導入はあるが、デジタル技術の活用がサプライチェーン全体の革新に及ぶかは読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    愛媛県四国中央市の製紙関連業の企業であることはうかがえるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

介護用・ペット用・防災用の3分野を中心に販路を求め、同分野で約1億円の売上高を目指す。手袋型シート浸透及び化粧品用ハンドケア商品等へ事業領域を徐々に広げ、2〜3名の増員を計画している。大手雑貨商社を主体に営業を重ね、OEMやPB案件も受注範囲を広げて稼働率を向上させる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。