無人搬送ロボットを活用した工場内物流システム改革と人手不足解消
倉庫業務は昼間に製品の出荷と資材の受入れ・入庫を行い、夜間に生産された製品のパレット積み収納と生産機械への資材投入を行っている。
効果:倉庫業務の人数 4名→2名
株式会社 ヨシムラ
| 事業者名 | 株式会社 ヨシムラ |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 唐津市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 86人 |
| 資本金 | 1,300万円 |
| 設立 | 1999年 |
弊社は昭和29年にいわし丸干し加工として創業し、「自然」「安心」「健康」をテーマに新商品の開発に取り組んできた。近年は漁獲量の減少により原料価格が高騰する一方、製品価格は低下傾向にあり、その影響を受けている。そこで新たな事業の柱として、ハラル市場への参入を目指し、鯵のたたき身を具材とした「鯵餡餃子」を開発してハラル認証を取得した。
抱えていた課題
やったこと
ハラル市場への海外販路拡大に向け、量産が困難な干物の一次加工であるオサ取り(内臓処理)を行う機械を導入した。導入したのは吸引により内臓を処理する魚の腸バキューム装置である。装置は包丁のような鋭利なものではないため安全で、吸引により内臓が飛散せず衛生的である。ノズルや取扱いに工夫は必要だが、人を選ばず作業でき、経験による技術を要しない。デモ機を用いてテストを行い、課題解消に十分な効果が期待されると判断した。
| 加工機 | 魚の腸バキューム装置 |
|---|
装置を設置して運用した結果、手作業より時間はかかるものの、熟練度の低い人員でも短時間で内臓処理に従事できるようになり、従業員の増員により実質的な生産量の増大が図れるようになった。吸引処理により内臓が飛散せず、流水による洗浄や機械のアルコール消毒を行うことで衛生面が強化された。誰もが短時間でオサ取りを行えるため効率化と一定の品質向上につながり、特別な技術が不要になったことで新規雇用の裾野が広がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の干物事業を基盤に、ハラル市場参入を新たな事業の柱とする方向性が書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。
漁獲量減少による原料高騰と製品価格低下の外部環境が示される一方、ハラル認証取得など自社の強みの記述はあるが、競争優位の根拠は数字を伴わない。
オサ取り工程の人材不足という課題と、装置導入で熟練度に依存しない作業へ転換する方針が書かれているが、増産効果の数値目標はない。
生産量増大や品質向上を目指すとあるが、目標値は示されておらず、付加価値や賃上げの数値目標も読み取れない。
代表者や従業員86人の記載があり、生産計画を立案できる体制を整える予定とあるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。
ハラル認証を取得した鯵餡餃子の海外展示会PRや、干物の海外販路拡大の方針が具体的に書かれ、顧客ターゲットは読み取れる。
デモ機テストを経て装置を導入し、今後は生産計画立案と海外商談強化を進める流れが書かれているが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ハラル認証を取得した鯵餡餃子など、ハラル市場という限定分野での参入を目指す点が書かれている。
新規雇用のすそ野が広がったとあり、熟練度に依らない雇用創出は読み取れるが、経済波及効果の数値は示されていない。
投入額や付加価値増加額の記載がなく、費用対効果は定性的な記述にとどまる。
吸引式の内臓処理装置の導入は書かれるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。
ハラル食品の海外展開という方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する点は具体的に書かれていない。
唐津の水産加工業として地域の原料を活かす事業と読めるが、地域経済の牽引効果は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
本装置を活かした生産計画を立案できる体制を整えるとともに、海外向けの商談を強化していく予定である。これまで海外展示会でハラル食品(鯵餡餃子)のPRを行ってきたが、今後は干物(一汐もの)も広くPRし、状況に応じて干物のハラル認証取得も視野に入れている。
倉庫業務は昼間に製品の出荷と資材の受入れ・入庫を行い、夜間に生産された製品のパレット積み収納と生産機械への資材投入を行っている。
効果:倉庫業務の人数 4名→2名
賞味期限印字のリスクを回避するため、カメラで印字を撮影して印字を解析・照合し、高い確率で認識するシステムを導入した。
効果:1日当たりの生産数 52パレット/日→102パレット/日
最新型のレーザ加工機を導入し、既設のマシニングセンタ群とIoTでリンクさせた。
効果:年間のべ7,000時間以上のリードタイムを短縮することができた。