ものづくり補助金平成26年度製造業長崎県

5軸マシニングセンター導入による油圧プレス機械部品の生産強化と高度化

株式会社ピーエヌ機電

成果加工時間 1倍(従来比)→0.5倍(従来比)

この事例のポイント

  • 油圧プレス機械用部品の配管用メネジ部は欠陥を避けるためヘリカル加工法を採用しているが、加工に4〜5倍の時間がかかり、生産能力に限りがあった。
  • 従来の5軸マシニングセンターに加え、最新式の5軸マシニングセンターを1台追加導入した。
  • 加工時間 1倍(従来比)→0.5倍(従来比)。5軸マシニングセンターの追加により加工時間が従来の半分になり、加工速度も向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ピーエヌ機電
所在地長崎県 西彼杵郡時津町
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数32人
資本金7,250万円
設立1999年

事業の背景

モータや発電機の鉄心の打ち抜きプレス加工と精密部品の機械加工を主な業務とし、多品種少量から多量まで幅広く対応している。航空機の降着装置のオーバーホール用ブッシングの製作も手掛け、ボーイング機向けを中心に20年以上の実績がある。補助事業の前は3軸マシニングセンターと5軸マシニングセンターを所有していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力油圧プレス機械用部品の配管用メネジ部は欠陥を避けるためヘリカル加工法を採用しているが、加工に4〜5倍の時間がかかり、生産能力に限りがあった。
  • 生産能力既存の設備だけでは顧客からの受注量増加の要望に応えられず、新たな機械の導入が必要になった。

やったこと

従来の5軸マシニングセンターに加え、最新式の5軸マシニングセンターを1台追加導入した。これまでの人員体制を維持したまま1台増やしたことで、単純に加工時間が従来の半分になった。新たな5軸マシニングセンターの担当には若いスタッフを配置し、1年をかけて教育した。

加工機5軸マシニングセンター

事業の効果

  • 加工時間 1倍(従来比)→0.5倍(従来比)
  • 生産量(5軸機) 1倍→1.5倍
  • 生産量(全体) 1倍→1.3倍

5軸マシニングセンターの追加により加工時間が従来の半分になり、加工速度も向上した。生産量は5軸機で1.5倍、全体では1.3倍に増加し、既存の受注増に対応できる平物加工の生産体制が確立した。大量注文にも対応できるようになり、顧客の満足度が上がった。若手スタッフの教育を通じて人材育成にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の3軸機や油圧プレス部品の加工実績から5軸導入へつながる流れは読めるが、経営戦略上の位置付けの明記は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ヘリカル加工で4〜5倍の時間を要し生産能力に限りがあったこと、顧客から受注量増加の要望があったことが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    加工時間が従来の半分、5軸機で生産量1.5倍・全体で1.3倍と数字で課題解決の効果が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量1.5倍・全体1.3倍という実績値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    若手スタッフを担当に配置し1年かけて教育したとあり、人材面の体制は読み取れるが事務処理面は不明。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大量注文への対応と顧客満足度の向上は書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として市場拡大を見込み飛躍を目指すとあるが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    航空機向けブッシングなど特定分野の実績はうかがえるが、普及度や高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    航空機やモータ部品の製造は述べられるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加は示されず、生産量増加のみで費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    時津町の地域企業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

この分野は今後も市場の拡大が見込めることから、さらなる飛躍を目指していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。