ものづくり補助金平成26年度製造業熊本県

食品用軟包装材自動処理装置導入による生産性向上プロジェクト

成果作業時間は機材の導入前と比べて約3分の1に短縮できた。

この事例のポイント

  • 受注増により、コーナーカット加工までされた袋の注文が増えており、生産性の向上と顧客への納期対応が課題となっていた。
  • 包材コーナーカット装置「LTC-10型」を導入し、課題としていた作業時間の短縮と機械制御による加工精度の向上を図った。
  • 作業時間は機材の導入前と比べて約3分の1に短縮できた。装置導入により出荷までの作業時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

所在地熊本県 八代市
業種プラスチック製品製造業
技術分野機械制御,精密加工
従業員数4人
設立1993年

事業の背景

当社は熊本県八代市のパッケージ用プラスチック製品製造企業で、食品などを包装する三方袋の加工を行っている。袋の加工は、製袋機で袋の形状に加工する1次加工と、袋の4角を丸く仕上げるコーナーカットを行う2次加工からなる。近年はコーナーカット加工までされた袋の受注が増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力受注増により、コーナーカット加工までされた袋の注文が増えており、生産性の向上と顧客への納期対応が課題となっていた。
  • 生産能力2次加工は人手に頼るため作業に時間が掛かっており、2次加工を機械化することで生産性の向上を目指した。

やったこと

包材コーナーカット装置「LTC-10型」を導入し、課題としていた作業時間の短縮と機械制御による加工精度の向上を図った。1次加工で用いる製袋機のラインにLTC-10型を設置し、1次加工と2次加工を同時に行えるようにした。装置は最初に条件を設定すれば一定のスピードで同じ形状の加工が可能で、4か所を同時に打ち抜くことができる。

加工機包材コーナーカット装置「LTC-10型」

事業の効果

  • 作業時間は機材の導入前と比べて約3分の1に短縮できた。

装置導入により出荷までの作業時間が大幅に短縮された。手加工では一度に袋の4角の1か所しか打ち抜けなかったが、新装置では4か所を同時に打ち抜ける。機械制御により加工精度が向上し、一定のスピードで同じ形状の加工が可能になった。1次と2次加工を同時に行えるようになり、納期対応も改善された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    平成26年度と平成29年度の二度の補助事業で設備を導入し、取引先や消費者の要望に応える方向性がうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    コーナーカット加工の受注が増えているという市場動向と、人手加工による時間増の課題が書かれているが、競争優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    受注増による生産性向上と納期対応という課題を示し、機械化で作業時間を約3分の1に短縮したと具体的な成果を述べている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    作業時間は導入前と比べ約3分の1に短縮、4か所同時打ち抜きと数字で目標と効果が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数4人と記載があるものの、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    食品用軟包材の二次加工を担うという製品の役割と、食の安全安心への要求が書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    工場のクリーンルーム化や品質管理基準の改善など今後の方向性は示されているが、遂行スケジュールや課題解決方法の記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    軟包材の二次加工は一般的な分野と考えられ、同分野での高付加価値化の記述はわずかにうかがえる程度にとどまる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    食品の安全・安心という社会的ニーズへの対応が述べられているが、波及効果や雇用創出についての記述は少ない。

  • 費用対効果3

    作業時間の短縮と加工精度向上という効果は示されているが、補助金投入額に対する費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    機械制御による加工精度向上は述べられているが、先端デジタル技術の活用や新ビジネスモデルへの言及は乏しい。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    熊本県八代市の地元企業であることは分かるが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用の拡大は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

補助事業の活用で新しい事業にチャレンジすることができます

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。