ものづくり補助金平成26年度医療、福祉鹿児島県

CAD/CAM導入による歯科技工物の精度の向上とデジタル化への準備

株式会社ヒガシデンタルラボラトリー

この事例のポイント

  • 手作業によるワックスアップに時間がかかり、1日の製作本数に限界があった。
  • CAD/CAMを導入し、補綴物の製作工程を手作業中心からデジタル化した。
  • CAD/CAMの導入により作業時間が効率化され、完成品の品質と精度が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヒガシデンタルラボラトリー
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種医療業
技術分野精密加工,立体造形
従業員数3人
資本金200万円
設立2010年

事業の背景

30年前に個人で歯科技工を始め、平成22年に法人を設立した。当技工所は「噛み合わせ医療会」に属し、全国でセミナーや講演会にも取り組んできた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力手作業によるワックスアップに時間がかかり、1日の製作本数に限界があった。
  • 品質・精度完成品の精度に個人差があり、品質の安定にも問題があった。
  • 品質・精度ワックスアップの寸法精度を上げる必要があった。
  • 人手・技能歯科技工士への指導・技術教育に充てる時間の確保が課題だった。
  • 新製品・新技術補綴物データのデジタル保存とジルコニアフレームへの移行が課題だった。
  • その他歯科医院等からの受注に対応しきれていなかった。

やったこと

CAD/CAMを導入し、補綴物の製作工程を手作業中心からデジタル化した。CAD/CAMによる補綴物を製作し、導入前と比較した。作業時間の効率化と完成品の品質・精度の向上を目標に、完成品のデータをデジタル保存できる体制を整えた。

加工機CAD/CAM

事業の効果

CAD/CAMの導入により作業時間が効率化され、完成品の品質と精度が向上した。完成品のデータをデジタル保存できるようになり、新たなニーズにも対応できるようになった。歯科医院からの評価が上がり、受注と新規取引先が増えてきている。精度の高い技工物と安定したサービスの提供が実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    30年前に個人で始めた歯科技工の延長でCAD/CAM導入が位置づけられているが、経営戦略上の明確な位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    歯科医院からの受注増や新規取引先の獲得を狙うとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    手作業ワックスアップに時間がかかり製作本数に限界がある、精度に個人差があるといった課題が明確に認識されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員3名で技工士の育成に力を入れ、これまで7人の独立・開業を支援したと書かれているが、補助事業の遂行体制は具体的でない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    歯科医院へのスピーディな納品、治療時間の短縮、精度向上という価値と、取引先からの受注増への期待が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    ジルコニアフレームへの移行や技工士教育の時間確保が課題として挙げられているが、スケジュールや解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    CAD/CAM冠切削を導入し精度を上げる点はうかがえるが、分野の普及度や高価格化の程度は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    歯科医院の治療時間短縮や患者へのサービス向上が述べられるが、国が補助する波及効果や雇用創出の具体性は薄い。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    完成品データのデジタル保存や新たなニーズへの対応が書かれているが、地域やサプライチェーンへの貢献は具体的でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島市での事業と技工士育成による地域の歯科技工全体への貢献がうかがえるが、経済成長への牽引は具体的でない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後の売上増加と雇用の安定を図る。CAD/CAMを積極的にアピールし、新たな取引先の開拓を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。