ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

医療・福祉施設の投資額削減と入浴介助作業の軽減を目的とした自立型リフターの開発

メイワ医科工業株式会社

この事例のポイント

  • 入浴介助は介助者の7〜8割を占める女性の腰や肩への負担が慢性化しており、介助者の確保や勤務管理にも支障が出ている。
  • 従来の壁面固定型リフターではなく、床面独立型の自立型リフターを開発した。
  • 壁面に隣接していない施設でも入浴介護リフターを設置できるようになり、設置の制約が減った。

事業者のプロフィール

事業者名メイワ医科工業株式会社
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種家具・装備品製造業
技術分野デザイン,機械制御,精密加工,製造環境
従業員数20人
資本金2,000万円
設立1970年

事業の背景

医療・福祉施設では入浴介助業務が費用面と身体的負担の両面で大きな負担となっていた。当社は創業から半世紀以上、鹿児島で唯一の医療・福祉機器メーカーとして地域密着で事業を続けてきた。超高齢化社会が進む中で、現場からのニーズに応える製品づくりが求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能入浴介助は介助者の7〜8割を占める女性の腰や肩への負担が慢性化しており、介助者の確保や勤務管理にも支障が出ている。
  • 人手・技能男性と比べて負担の大きい女性の介助作業が就業率や定着率に影響している。
  • 新製品・新技術入浴時は患者と介助者の双方に負担が大きく、入浴時の補助具の開発が望まれていた。
  • 新製品・新技術従来の壁面固定型リフターは壁面に隣接していなければ設置できず、施設の設備に制約があった。

やったこと

従来の壁面固定型リフターではなく、床面独立型の自立型リフターを開発した。壁面に隣接していない場合でも入浴介護リフターを設置できるようにした。新築施設だけでなく、既存施設の簡易な改装でも入浴設備の魅力を高められる設計とした。十分な広さの浴槽での安全な介助と入浴が期待できる製品とした。

新しい製品・サービス:床面独立型の自立型リフター(省スペース設計)

事業の効果

壁面に隣接していない施設でも入浴介護リフターを設置できるようになり、設置の制約が減った。新築だけでなく簡易な改装で入浴設備の魅力を向上させられる。患者と介助者の双方の入浴時の負担が軽減され、十分な広さの浴槽で安全な介助と入浴が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の壁面固定型リフターから床面独立型へ展開し、医療福祉機器のラインナップを増やしたと書かれており、事業の一貫性はうかがえるが経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県内唯一の医療福祉機器メーカーであることや県外販路拡大に触れているが、市場動向と自社の経営資源の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    介助者の7〜8割が女性で腰や肩への負担が慢性的に発生していると課題は示されているが、高付加価値化・成長につながる計画の記述は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、入浴介助の負担解消が示されるのみで、数値目標の実現可能性は読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    開発、設計、メンテナンスまで一貫して行える体制や従業員20名の企業規模が書かれているが、補助事業遂行の人材配置は具体的でない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    床面独立型で壁面に隣接していなくても設置でき、十分な広さの浴槽で安全な介助が期待できると、製品の価値と選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    県内から県外への販路拡大に取り組むとあるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    床面独立型の自立型リフターは既存の壁面固定型と比べて新しい方式だが、普及度や高付加価値化の水準を示す記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    女性介助者の就業率や定着率への影響が示され、介助者確保の課題に触れているが、国が補助する波及効果の説明は限定的。

  • 費用対効果2

    既存浴室を低コストで改修できると書かれているが、投入額に対する付加価値や生産性の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    省スペース設計の自立型リフターであることはうかがえるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    鹿児島で唯一の医療福祉機器メーカーとして地域密着で事業を行い、県内外への販路拡大を進めると地域特性を活かす姿勢が読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

入浴介助機器のラインナップが増えたため、医療・福祉の現場へ提案を広げ、県内に加えて県外への販路拡大に取り組む。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。