ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

双頭開先機を導入し生産性向上・コスト削減で増産体制を構築する。

国基建設株式会社

この事例のポイント

  • 開先加工機の加工能力が不足しており、生産システムを改善する必要があった。
  • 高精度高速H型鋼開先加工機を導入した。
  • 両面同時加工により開先加工工程の時間が大幅に短縮され、次工程の組立溶接工程への材料供給が滞りなく迅速に行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名国基建設株式会社
所在地鹿児島県 鹿屋市
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,機械制御
従業員数78人
資本金2,000万円
設立1954年

事業の背景

当社は大隅半島一円を主なエリアとする土木部・建築部・鉄工部からなる総合建設業で、社内加工を強みとする県内でも数少ない建設会社である。新型コロナの影響から物件の見積もりが減少しており、来年以降も平年並みの設備投資や工場等の新築工事の発注があるか懸念している。関東など大都市では物件の減少から過当競争による安値受注が出ており、地方にも波及すると大きな影響を受けると懸念している。鋼材が横ばいから値上げの傾向にあり、加工単価が上がると収益を圧迫する可能性がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力開先加工機の加工能力が不足しており、生産システムを改善する必要があった。
  • 生産能力開先加工機は片面ずつしか加工できず、材料を反転させる手間があったため、次工程の組立溶接作業への材料供給が滞り、待ち時間が発生していた。
  • 品質・精度加工精度も悪く、溶接作業に悪影響を与えていた。

やったこと

高精度高速H型鋼開先加工機を導入した。同設備は加工能力が高く、両面同時に加工できる。部材の大きさにかかわらず切削できるようになり、開先加工工程だけで60%近い時間短縮につながった。これにより次工程である組立溶接工程への材料供給が迅速化し、生産システムの改善が図られた。加工精度も高く、塗装工程にも好影響をもたらした。

加工機高精度高速H型鋼開先加工機

事業の効果

両面同時加工により開先加工工程の時間が大幅に短縮され、次工程の組立溶接工程への材料供給が滞りなく迅速に行えるようになった。これにより生産効率が格段に向上し、生産システムの改善が図られた。加工精度の向上は塗装工程にも好影響を与え、品質の向上につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    社内で鉄骨加工を行う強みを持ち、鉄工部の生産改善が述べられるが、過去の取組との連続性は文章から明確に読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県内でも数少ない社内加工の強みや大隅半島エリアが示される一方、競争優位の根拠は限定的にしか書かれていない。

  • 課題の認識と解決5

    開先加工工程で60%近い時間短縮、1次加工ライン効率20~30%向上と数字で課題解決の効果が示されている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    開先加工工程で60%近い時間短縮と1次加工ライン効率20~30%向上の実績が示されるが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社内に土木・建築・鉄工の3部門と従業員78名がいることは読めるが、補助事業を遂行する体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    加工精度の向上で塗装工程や品質も改善し、安心安全で質の高い製品を届ける方針が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    前工程見直しの必要から自己資金で穴あけ機を導入した経緯があり段階的な進め方は読めるが、今後の計画は大型物件受注の目標にとどまる。

  • 財務と資金の調達2

    自己資金で穴あけ機を導入したとあるが、財務状況や金融機関からの資金調達の見込みは書かれていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    鉄骨加工の社内対応は強みとして示されるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は読み取れない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の建設業として大隅半島で事業を行うことはうかがえるが、経済波及や雇用創出の具体的な記述はない。

  • 費用対効果3

    時間短縮や効率向上の効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大隅半島一円を主なエリアとし、地域貢献の取組も書かれているが、地域成長を牽引する具体性は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は大型物件の確実な受注を目指していく。

事業者の声

「安心安全で質の高い製品をお客様に届ける」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。