ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

看板の製作管理のIT環境構築と製品品質・効率の向上

株式会社ブンカ巧芸社

この事例のポイント

  • プレス加工機の精度が低く、加工のたびに補正作業が必要だった。
  • 3D-CADシステムを導入し、製作管理システムも導入して、デジタルデータの保管と再製作への対応体制を整えた。
  • 3D-CADシステムからのデータ連携が可能な高性能プレスブレーキ機の導入により、生産効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ブンカ巧芸社
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種その他の製造業
技術分野機械制御,情報処理,精密加工
従業員数66人
資本金2,000万円
設立1958年

事業の背景

昭和33年の創業以来、50年以上の歴史を持つ。自社で企画・デザイン・製作・設置まで一貫して行い、小型の室内サインから大型の屋外広告物までを手がける。鹿児島市に本社と工場があり、福岡に拠点を置いて九州一円を商圏としている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度プレス加工機の精度が低く、加工のたびに補正作業が必要だった。
  • 生産能力補正作業により生産効率が低下し、品質の維持・安定を提供しにくかった。
  • その他屋外看板は常に落下の危険があるため、定期点検と問題発見時の早期対応体制を整える必要があった。
  • その他精度の高いデジタルデータを保管し、再製作にすぐ対応できる体制が必要だった。

やったこと

3D-CADシステムを導入し、製作管理システムも導入して、デジタルデータの保管と再製作への対応体制を整えた。高性能プレスブレーキ機(村田機械製)を導入し、3D-CADシステムからのデータを連携できるようにした。これにより、データ通りに加工された精度の高い曲げ加工物を製作できるようになった。加工精度と生産効率の向上により、品質の維持・安定を図った。

ソフト3D-CADシステム
ソフト製作管理システム
加工機高性能プレスブレーキ機(村田機械製)

事業の効果

3D-CADシステムからのデータ連携が可能な高性能プレスブレーキ機の導入により、生産効率が向上した。プレス加工機の精度不足による補正作業がなくなり、データ通りの精度の高い加工物を安定して提供できるようになった。品質の維持・安定が実現し、屋外広告物の安価なメンテナンスの普及と危険な看板落下事故の防止という新たな付加価値につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    昭和33年創業で看板製作を手がけてきた経緯はあるが、過去の取組との一貫性を示す記述は乏しい。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自社で企画・デザイン・製作・設置まで一貫対応し、九州一円を商圏とすると書かれているが、強み・弱みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    プレス加工機の精度が低く補正作業が多いという課題を認識し、3D-CADと高性能プレスブレーキで解決しようとしている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの目標値は示されておらず、定期メンテナンス普及という方向性のみ書かれている。

  • 事業を進める体制2

    従業員66名と書かれているが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客に安心と安全を提供する点や定期メンテナンスの普及という価値は示されているが、ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    定期メンテナンスの普及と早期対応の体制整備という今後の方向は書かれているが、スケジュールや方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    屋外看板の精度向上を図る取組とあるが、普及度や高水準の高付加価値化を示す記述は少ない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    看板落下事故防止という安全面の社会的意義は述べられているが、経済波及や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    3D-CADと製作管理システムの導入によるデジタル活用は書かれているが、サプライチェーンへの貢献は示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島市に本社・工場を置き九州一円を商圏とする地域事業であることは書かれているが、地域成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

看板落下のリスク軽減を目指し、定期メンテナンスサービスの普及を進める。メンテナンスによって顧客に製品への安心を提供し、リスクの早期発見時には早期対応を行うことで、看板におけるリスクマネジメントを行う。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。