ものづくり補助金平成26年度製造業沖縄県

プログラム制御設備導入に伴う生産効率向上により納期短縮を図る。

有限会社うえざと木工

この事例のポイント

  • 従来のアナログ式切断機は、後工程のデジタル制御NCルーターと整合性が取れず不具合が生じていた。
  • ものづくり補助金で、垂直切断を行うCNC制御パネルソーと、水平および傾斜切断を行うCNC制御スライドソーを導入した。
  • CNC制御の切断機導入により、切断ミスがほとんどなくなり歩留まりが良くなって材料の無駄が減った。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社うえざと木工
所在地沖縄県 石垣市
業種家具・装備品製造業
技術分野精密加工
従業員数37人
資本金300万円
設立2003年

事業の背景

当社は木製建具や木製家具を製造し、主に八重山地区で販売している。従業員にはデザインや音楽を学んだ者や女性も多く、そのセンスを生かした商品づくりを行っている。水回りに使われる木製ドアは水分の侵入で劣化しやすく、耐水性の高い製造方法が求められていた。当社は平成26年度の事業でパネルを切断するデジタル制御機械を導入し、次に縁貼り工程の生産性向上を模索していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のアナログ式切断機は、後工程のデジタル制御NCルーターと整合性が取れず不具合が生じていた。
  • 品質・精度アナログ式の切断は熟練者が目分量で微調整する必要があり、ミスによって材料を無駄にすることがあった。
  • 新製品・新技術水回りのドア下部には防水タイプのPURボンドが有効だが、従来の縁貼機ではPURボンドが使えず、資材の共通化もできなかった。

やったこと

ものづくり補助金で、垂直切断を行うCNC制御パネルソーと、水平および傾斜切断を行うCNC制御スライドソーを導入した。切断寸法はタッチパネル式の操作盤に数値を入力するだけで設定でき、0.1mm単位の精密切断が可能である。デジタル制御のため熟練度を問わず、入社間もない新人や女性でも扱える。また、PURボンドを使える CNC縁貼機(エッジバンダー)を導入し、水回りには使えなかったLVL(単板積層材)を資材として使えるようにした。検証では、新設備の操作方法、PURボンドの使用方法、必要な工夫を確認した。PURボンドを使った試作品は高温多湿な八重山の環境でも高い耐久性と美しさを示した。

  • 加工機CNC制御パネルソーCNC制御スライドソーエッジバンダーCNC縁貼機

事業の効果

CNC制御の切断機導入により、切断ミスがほとんどなくなり歩留まりが良くなって材料の無駄が減った。手間と時間が減ったことで納期も短くなり、従来はできなかった仕事も受注できるようになって全体の受注量が増えた。導入機械を顧客に見せることで最新設備や技術力がアピールでき、営業力も強化された。パネルの芯材にLVLを使うことで、無垢材の芯材に比べて生産性が約30%向上し、コストも約20%削減される見込みである。

今後の展望

導入した機械によって商品の付加価値が上がり、すでに利益も出ている。今後はキッチンや脱衣所など水のかかる場所で使える商品の開発に取り組む。次の段階の機械設備導入も予定しており、石垣で採れる木材を使うなど地元素材を生かした事業展開も図りたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。