回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社大洋弓具製作所
成果弓型の修正作業時間 7日→2日
| 事業者名 | 株式会社大洋弓具製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道 小樽市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | 機械制御 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1990年 |
大洋弓具製作所は日本で数少ない総合弓具製造会社で、和弓の研究開発から委託生産まで60年近く弓道具の製造に関わってきた。主力製品は新弓と呼ばれるグラス繊維やカーボン繊維を取り入れた新素材合成弓である。
抱えていた課題
やったこと
社内プロジェクトチームがCAD・CAMシステムを活用して和弓形状のデータ化に成功した。社内で制御システムを扱う技術者の育成に3年を費やした。最新式の5軸NCルータ切削機を導入し、弓の成型に使う木製の型の変形への対応や関板部切削における割れ・剥がれの発生への対応を行った。新型切削機により、木材部をCADデータの形状どおりに切削できるようになった。
| 加工機 | 5軸NCルータ切削機 |
|---|
新型の5軸NCルータ導入により、木製の型の変形対応や関板部の割れ・剥がれ対応など作業時間の短縮と生産性の向上を実現した。弓型の修正作業は1週間以上から2日に短縮された。ベテラン職人の技術で正解の形が分かるため、最新の切削機の制御技術を生かせるようになった。伝統工業の世界に新しい生産方式が定着した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の老朽機の更新と職人の世代交代という課題が書かれ、過去の取組として和弓製造60年近い歴史が示されているが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
「日本で数少ない総合弓具製造会社」と強みがうかがえるが、市場や顧客動向の分析や競争優位の説明は書かれていない。
老朽化したNC機と手書きGコードという課題を認識し、5軸NCルータ導入で型生成や切削を効率化する方針が具体的に示されている。
変形修正が1週間以上から2日に短縮されたと時間は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
社内PTがCAD・CAM活用に成功し、制御技術者育成に3年を費やしたと体制面の取組が読み取れる。
新素材合成弓や注文に応じた素材組み合わせが示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。
技術者育成に3年かけたという経緯は読み取れるが、今後の中長期スケジュールや課題解決方法の詳細は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
和弓という伝統工業分野で新素材合成弓を展開しているが、分野の普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。
伝統工芸の継承と無形文化遺産登録の推進活動が書かれ、地域文化への貢献の意義はうかがえるが、波及効果の数値はない。
メンテナンス作業時間の短縮は示されるが、投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。
5軸NCルータとCAD・CAMを活用した形状データ化が書かれ、デジタル技術の活用は読み取れるが、業界全体への波及は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
北海道小樽市という地域で伝統工芸を続ける事業であることは読み取れるが、地域経済への牽引効果は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
弓道を支える道具を作り続けるための環境整備を進め、新しい製品開発と生産方式の確立、作り手と使う側の未来を考えた伝統産業にしていくことを目指している。
設備の入れ替えにより大きく変化したことは弓型のメンテナンス作業でした。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
半自動アルマイトラインを稼働させ、純粋装置と超音波装置を取り付けて量産使用の目途を立てた。
小型容器の増産に対応するため、ワークの小型化に対応した簡易円周溶接装置を導入した。