ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

様々な素材と新工法による新商品「タタミマット」を用いた快適な生活空間の提供事業

有限会社山下製畳

この事例のポイント

  • 畳床と表面素材を接着させる技術により、厚さやデザイン、機能性に優れた新しい畳製品を作れるが、これまでは表面に使える素材が限られていた。
  • 鹿児島初導入となる畳用ホットプレス機を導入した。
  • これまで製造できなかったタタミマットを製品化できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社山下製畳
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種その他の製造業
従業員数5人
資本金700万円
設立1979年

事業の背景

1948年に薩摩郡入来町で個人創業し、1979年に法人化した地域密着型の畳店である。伝統的工法の確かな技術と新しい発想で商品開発を行ってきた。2016年には姶良工場を開設している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術畳床と表面素材を接着させる技術により、厚さやデザイン、機能性に優れた新しい畳製品を作れるが、これまでは表面に使える素材が限られていた。
  • 生産能力従来の設備では加工できなかった素材や形状があり、用途に合わせた商品の製造が難しかった。
  • 販路・情報発信畳の新しい用途や販路を広げるため、快適な生活空間を提供する新商品の開発が必要だった。

やったこと

鹿児島初導入となる畳用ホットプレス機を導入した。自社の高度な畳製造技術と組み合わせ、「タタミマット」の商品開発を行った。設備の導入により、用途に合わせた畳床や表面素材、形状の選択肢が広がった。海外展開も見据えた新たな市場開拓に取り組める体制を整えた。

加工機畳用ホットプレス機
加工機框縫機

新しい製品・サービス:タタミマット

事業の効果

これまで製造できなかったタタミマットを製品化できるようになった。製品化により顧客のニーズや使用感を直接聞けるようになり、畳マットの用途開発の可能性が広がった。想定顧客は個人や事業所で、県内の保育園2か所とグループホーム1か所に納品できた。既存顧客約1,200件に試作品のサンプリングを行い、ニーズを把握できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    1948年創業以来の畳製造技術を活かした商品開発と記載があり、既存事業との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    既存客約1,200件への試作サンプリングや、海外展開を見据えた市場開拓の記載はあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    用途や販路の拡大が期待できると課題に触れているが、課題認識の詳細や高付加価値化・成長につながる計画の数値は読み取れない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制4

    パートを含め10名の人員体制、事業担当者1人での試作段階、代替わりした若い職人の教育訓練など、体制と課題が具体的に記載されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    既存客約1,200件へのサンプリングで顧客ニーズを把握し、保育園2か所・グループホーム1か所に納品した実績など、ターゲットとニーズの裏付けが具体的。

  • 事業化までの道筋3

    事業3年目以降の試作から受注活動へ進む段階、今後のPR・販売・教育の取組が示されるが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    タタミマットは畳の新用途で、ヨガマットなど新分野への展開が書かれているが、一般的な普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の伝統的な畳製造技術を活用する点はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    鹿児島初導入の畳用ホットプレス機で新工法を採り入れる点はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    地域密着型の畳店として姶良・霧島エリアで展開し、伝統技術を活かした新商品で地域の顧客や保育園等に納品した実績が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

事業計画3年目に入り、今後はPR活動や販売活動に注力する。試作開発の段階から受注活動による事業化の段階へ進む。スポーツジムなどへヨガマットとして提案を行い、展示会への出品や試作品サンプリングでPRを図る。若い職人への教育訓練などを通じて新規事業の推進体制を強化する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。