回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社 浜千鳥
成果1検体の分析時間 30分→10分
| 事業者名 | 株式会社 浜千鳥 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 釜石市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,400万円 |
| 設立 | 1923年 |
当社は1923年(大正12年)創業の造り酒屋で、地域の酒米と地元の水を使い、昭和60年代以降は特定名称酒(高級清酒)を主体とした生産体制に移行した。社内で生産する清酒のうち高級清酒の比率は7割を超え、コンテストや鑑評会で高い評価を得ている。国内の日本酒市場は減少傾向にある一方、和食関連の飲食店は減り、フレンチやイタリアンなど洋食の店が増えている。
抱えていた課題
やったこと
当社が製造する高級清酒をブレンドして新商品を開発するため、日本酒の味わいの指標となる「アルコール度数」「日本酒度(比重)」「酸度」「アミノ酸度」の4項目を一度に自動で測定できる分析器を新たに導入した。ブレンド前の酒とブレンド後のサンプルの分析に活用している。導入後は1検体の分析が30分以上から10分に短縮され、数値がデジタル表示されるようになったことで測定者による差や経験による誤差がなくなった。昨年7月の導入以降、複数のサンプル品を製作し、消費者、料理人、飲食店関係者に試飲してもらい、そのアンケート結果やヒアリング内容を商品開発に反映させている。
| 検査測定 | 日本酒の味わいの指標(アルコール度数・日本酒度・酸度・アミノ酸度)を自動測定する分析器 |
|---|
新しい製品・サービス:外国料理(洋食)に合う日本酒としての、高級清酒をブレンドした新たな「ブレンド清酒」
新しい分析器の導入により分析時間が短縮され、数値のデジタル表示によって測定者による差や経験による誤差がなくなった。詳細で正確な分析は商品の再現性にもつながり、多数のサンプルを作成する商品開発に大きな力を発揮している。この分析により高級清酒をブレンド酒の材料としてさらに利用拡大でき、新分野の開拓で日本酒市場の拡大やブランドイメージの向上にも寄与すると考えられる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
大正12年創業で地域の酒米・水を使う味わい追求が続き、高級清酒比率7割超という実績から、既存の取組との延長線上にある計画と読める。
和食関連店の減少と洋食店の増加、インバウンド増加という外部環境と、高級清酒の比率7割超という強みへの言及がある。競争優位の定量的な説明は薄い。
日本酒市場の減少という課題に対し、洋食に合う新分野の開拓で対応する方向は示されるが、売上や付加価値の目標値は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
商品開発を進める体制や人員の記載は見当たらず、サンプル製作と試飲アンケートを行っていることがわずかにうかがえる程度。
洋食に合う日本酒という新分野で、消費者・料理人・飲食店関係者の試飲アンケートを反映している点から、ターゲットとニーズの裏付けが具体的に読み取れる。
昨年7月の分析器導入後に開発を継続し、来年中の新商品発売を目指すという時期の記載はあるが、課題解決の段取りは概略にとどまる。
公開されている事例からは読み取れません。
日本酒の味わいを洋食に合わせる新分野で、既存の和食イメージを覆す高級清酒のブレンド開発という点が明確に示されている。
日本酒市場の拡大や高級清酒の利用拡大、ブランド向上への寄与が述べられるが、地域経済や雇用への波及は具体的に書かれていない。
分析時間が1検体30分以上から10分へ短縮され、測定誤差もなくなるとあるが、投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。
分析器によるデジタル表示とデータ採取の活用はうかがえるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
国内日本酒市場の減少と外食の業態変化を踏まえた新市場開拓とあり、構造転換への意図がわずかにうかがえる。
地域で採れた酒米と地元の水を使う地域性の記載があるが、地域の雇用や経済成長への効果は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
来年中の新商品発売を目指し、開発を継続している。
「4項目の数値だけでは計れないのが日本酒の難しさ」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg