回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社東光舎
| 事業者名 | 株式会社東光舎 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 岩手郡岩手町 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 従業員数 | 40人 |
| 資本金 | 1,200万円 |
| 設立 | 1917年 |
1917年に創業した当社は、理美容ハサミを主力商品とし、高品質な製品を作り続けてきた。生産する理美容ハサミの6〜7割は海外に輸出され、「ジョーウェル」ブランドで広く知られている。リーマンショック以降は新規雇用を控えて人員を減らしてきたが、現在は受注状況が改善してきている。一方で全国的に研磨職人は減少傾向にある。
抱えていた課題
やったこと
プロのヘアデザイナー向けのチタン製レザーカット用ハンドル「レザルテ」の開発に取り組んだ。素材にはチタンを採用し、5種類の研磨剤(PVAホイールバフ、トライザクト、ジルコンビーンズ、レジンクロスベルト、研磨ベルト)を使い分けてサンプルを作製した。12人を対象に官能評価試験を行った結果、ジルコンビーンズによる仕上げが梨地のマットな質感を実現でき、評価が最も高かったため、製品の仕様をこれに決定した。細穴放電加工機とバフ研磨機を導入し、レザルテの最新バージョンの試作品を作成した。
| 加工機 | 細穴放電加工機 |
|---|---|
| 加工機 | バフ研磨機 |
新しい製品・サービス:チタン製レザーカット用ハンドル「レザルテ」
新バージョンのレザルテを2017年2月から出荷し、海外展開の道筋がついた。欧米人向けにレザーハンドルの寸法や重量を変える見通しが立ち、海外展開の目途が立った。ハサミ仕上げ工程が不要な製品により、工場全体の生産能力の向上が見込まれる。今後は国内売上の増加や医療分野など幅広い用途の製品開発にも取り組む。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業1917年から理美容ハサミを主力とし、ハサミ仕上げ技能と3次元研磨技能をコア技術として挙げている。事業の連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
理美容ハサミの6〜7割が海外に輸出され「ジョーウェル」ブランドが知られている点、研磨技能の強みが具体的に書かれ、競争優位の根拠がある。
ハサミ仕上げ職人不足で生産が追いつかない課題を挙げ、仕上げ工程が不要なレザルテ開発で生産能力向上を目指すと明記している。
受注改善や生産能力向上は述べられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数値は示されていない。
研磨技能は3年程度で基本を習得できる点や技能伝承の模索に触れるが、事業遂行体制の具体的な人員計画は示されていない。
プロのヘアデザイナー向け製品で、梨地のマットな質感を官能評価12人で検証し選ばれる理由を示している。
新バージョン出展、2017年2月からの出荷、欧米向け寸法変更など段階的な進め方は示されるが、スケジュールの詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
チタン製レザーカットハンドルは一般的な普及品ではなく、梨地仕上げによる高付加価値化を図る製品として位置付けられている。
研磨職人が全国的に減少する中、技能維持が将来のモノづくりに重要と述べるが、経済波及や雇用創出の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
画像で残す技能伝承の方法を模索しているとあるが、デジタル技術の活用や地域・サプライチェーンへの貢献は具体的に示されていない。
医療分野など新たなニーズ開拓に触れるが、市場成長分野への進出が日本経済の構造転換に資する点は具体的に書かれていない。
岩手県の地域企業であることは示されるが、地域特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は限定的である。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
研磨技能の維持・強化を図り、業績拡大につなげていく。国内での売上増や幅広い用途の製品開発にも力を入れていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった