ものづくり補助金平成27年度製造業山形県

「形鋼プラモデル工法」構築による生産プロセス革新

株式会社島津鈑金製作所

この事例のポイント

  • 形鋼フレームの製造は部材ごとに工程別の加工機で行うため、段取り替えや移動に手間がかかり生産効率が悪い。
  • 本事業で3次元レーザー加工機を導入し、形鋼フレームの製造工程を変革するための新工法「形鋼プラモデル工法」を構築した。
  • 設計から加工準備までの工程では、3次元の立体図で構造や材料の配置が一目で分かるようになり、カットリストを即時に出力できるため人的ミスを防げるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社島津鈑金製作所
所在地山形県 高畠町
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数47人
資本金1,000万円
設立1983年

事業の背景

当社の主要製品は工業製品の製造・検査・物流などで使われる産業機械装置である。産業機械装置の多くは、装置重量を支える骨格として形鋼フレームを使用する。形鋼フレームは切断、穴あけ、切欠きを行ったうえで溶接により組み立てる製缶加工で作られるが、これを外注に頼っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力形鋼フレームの製造は部材ごとに工程別の加工機で行うため、段取り替えや移動に手間がかかり生産効率が悪い。
  • 人手・技能製缶加工を外注していたが、外注先は個人企業で短納期や品質要求への対応が難しく、後継者もいないため廃業が心配される。
  • 人手・技能社内の形鋼フレーム製造工程の多くはベテラン作業者の経験と勘に頼っており、デジタル化が遅れていた。

やったこと

本事業で3次元レーザー加工機を導入し、形鋼フレームの製造工程を変革するための新工法「形鋼プラモデル工法」を構築した。ソフト面では三面図(2次元)を3次元モデルにし、ハード面では切断、穴あけ、切欠きをレーザー加工で行う体制にした。3次元モデルからカットリストを即時に出力し、必要な材料の種類と寸法を確認できるようにした。レーザー加工機1台で切断と穴あけ、切欠きを1度に行えるようにし、複雑な形状の切断も可能にした。材料には組合せ用の構造を加工し、溶接箇所を明確にした。

  • 加工機3次元レーザー加工機
  • ソフト3次元モデル化・カットリスト作成ソフト

事業の効果

設計から加工準備までの工程では、3次元の立体図で構造や材料の配置が一目で分かるようになり、カットリストを即時に出力できるため人的ミスを防げるようになった。切断と穴あけは1台のレーザー加工機で1度に行えるため、加工機の付け替えが不要になった。組立・溶接では溶接箇所が明確になり、溶接時間が短縮され溶接ひずみも減少した。設計から組立、溶接までの時間が短縮され、人的スキルに頼る作業やミスも解消され、形鋼プラモデル工法が確立された。

今後の展望

形鋼フレームは多くの産業機械装置に必要とされ、高剛性、高品質、短納期で作れる産業機械フレームへのニーズは大きく、潜在的な市場があると見込まれる。新工法の確立により既存顧客に対して大きな優位性を得た。今後はプラント・配管設備、省力化機器・自動機器、軽量建築・装飾金物、小型電気自動車・競技用車いすなどを新市場として開拓し、売上の拡大を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。